2010年(平成22年) 6月1日(火)付紙面より
ツイート
鶴岡市恒例の「朝市」が30日、市役所本庁舎駐車場で今シーズンの営業を始めた。初日から新鮮な農産物や魚介類を求める大勢の市民でにぎわった。
生産者と消費者の交流を通じて地元産の農林水産物をPRしようと、「地産地消」を先取りする形で1994年に始まった。この取り組みが、鶴岡地域での農産物の産直施設展開にもつながった。生産者ら7団体・グループ、3個人で組織する鶴岡朝市の会(佐藤貴成会長)が運営する。
青空が広がり朝日が降り注ぐ中で営業開始となったこの日、開店の1時間前の午前5時には行列ができ、直前には100人を超える「朝市ファン」が開店を待った。各店にはホウレン草やレタス、キュウリ、ブロッコリーなどの野菜、各種漬物、おこわやもちなどの加工品、由良漁港に水揚げされたハタハタやタイ、クロソイ、ノドグロなどの新鮮な海の幸がずらりと並んだ。
初日とあって「いらっしゃい。今年もよろしく」「いつもどうもの」「また、来ました」といったあいさつが飛び交い、訪れた市民は生産者との会話を楽しみながら品定め。市価より安く新鮮とあってまとめ買いする人も多く見られた。午前4時半に並んだという同市大塚町の会社員、佐藤賢さん(45)は「天気も良くて、まさに朝市日和。毎回、どんな旬の野菜があるかと楽しみにしている。生産者と直接会話できる楽しみがあり、朝市はとってもいい」と話していた。
初回はオープン記念で先着200人にパセリか青ジソいずれかの苗がプレゼントされた。市役所駐車場の朝市は10月24日まで毎月第2、4日曜日の午前6時に開店する。
2010年(平成22年) 6月1日(火)付紙面より
ツイート
海水浴シーズンを前に31日、庄内浜の各海水浴場で水質調査が行われた。県庄内総合支庁の職員がボートで移動しながら海水を採取し、水質が遊泳に適しているかを調べた。
調査は毎年この時期に実施しており、年間おおむね1万人以上の利用者がある庄内の海水浴場計11カ所(鶴岡市の湯野浜、加茂レインボービーチ、由良、三瀬、小波渡、マリンパークねずがせき、酒田市の浜中あさり、宮海、飛島、遊佐町の西浜、十里塚)が対象。
調査項目は、ふん便性大腸菌群数、油膜の有無、化学的酸素要求量(COD)、透明度、水素イオン濃度(pH)、病原性大腸菌O―157の有無の6項目となっている。
この日は鶴岡、温海地域の2手に分かれて調査を実施した。このうち鶴岡方面では職員2人がボートに乗り込み加茂港を出発。湯野浜の海岸から約150メートルの地点で、海水の透明度と油膜の有無を調べ、水深3・5メートルの地点から海水を採取した。
加茂港にいったん寄港した職員は、「透明度は例年並みに高かった。鶴岡方面はここ3年ほど、ほとんどの海水浴場が最高ランクの水質AAを示している。海水をちゃんと調べないと何とも言えないが、今年も大きな変化はないのでは」と所見を話した。この日の調査は夕方まで続き、酒田、遊佐方面は6月1日に行われる。調査結果は「適(水質AA、A)」、「可」(同B、C)、「不適」の判定とともに、6月中旬に発表される。