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2010年(平成22年) 6月3日(木)付紙面より

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絶品「とび魚だし」贅沢ストレート 万能つゆ名称決まる

 県農村工業農業組合連合会(山形農工連、酒田市砂越)などが商品化に取り組んできた酒田市の離島「飛島」名産のトビウオの焼き干しを使った万能つゆの名称が、「絶品『とび魚だし』めんつゆ 贅沢(ぜいたく)ストレート」に決まった。大手コンビニチェーンが今夏のお中元カタログギフトに採用したほか、大手卸売業者から注文が入るなど既に反響を呼んでおり、関係者は全国ブランドへの成長を期待している。

 「とび魚だし」の開発は、山形農工連と県漁協が昨年6月、国の「農商工等連携対策支援事業」の認定を受けて着手。飛島でさまざまな活動を続けている東北公益文科大とも連携し、全国販売までを目指す「あご(トビウオの別名)だしプロジェクト」(リーダー・伊藤眞知子公益大教授)が発足した。

 公益大生は、試作品を出展した見本市でバイヤーに働き掛けたり、山形農工連で製造を体験するなどしながら商品のネーミングやボトルなどパッケージデザインを検討してきた。

 この日、同市の公益大本部棟で開かれたネーミング発表会では、プロジェクトメンバーの石垣博也さん(公益大2年)が発表し、飛島の「飛」とトビウオの「とび」をかけた名称にすることで飛島のPRにもなると名称に込めた思いを説明した。

 山形農工連の高橋基義製造部長は、▽一番だしだけを使った「本かえし製法」▽富山沖の海洋深層水を使用▽化学調味料無添加―などを特長とするストレートタイプの製品と紹介し、「やっと満足のいくものが出来上がった。地域の活性化にもつながれば」と話した。

 山形農工連によると、コンビニのサークルKサンクスが調味料バラエティーセットの一品として今年のお中元用ギフトカタログに掲載したほか、全国展開している卸売業者から数百本単位で注文が入るなど既に大きな反響があるとし、「今年が飛躍の年。全国ブランドとして推進していく」(渡部洋史開発係長)考え。

 「とび魚だし」は270ミリリットル詰め350円(税別)。そうめんやそばのつけ汁、冷ややっこやおひたしなどにはそのままで、温かいめん類のかけ汁としては、だし2に水1の割合で使うとおいしいという。市観光物産館「酒田夢の倶楽」で売っているほか、今後は「みなと市場」などでも販売する計画。

飛島産のトビウオ焼き干し(中央のざる)を使った「とび魚だし」の開発プロジェクトに参加した公益大の学生たち
飛島産のトビウオ焼き干し(中央のざる)を使った「とび魚だし」の開発プロジェクトに参加した公益大の学生たち


2010年(平成22年) 6月3日(木)付紙面より

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残雪の中、湯殿山開く 信者ら500人厳かに参拝

 出羽三山の「奥の院」と呼ばれる湯殿山(1504メートル)の開山祭が1日、鶴岡市田麦俣の湯殿山神社本宮で行われた。県内外から大勢の信者が訪れ、ご神体の前で所願成就を祈った。

 湯殿山は、羽黒山と月山で修行を積んだ修験者が生きながら仏の境地に入る聖地とされ、霊湯がゆう出する巨岩をご神体として祭っている。昔から山中のことについては「語るなかれ、聞くなかれ」と他言を戒められ、1689(元禄2)年にこの地を訪れた俳聖・松尾芭蕉は「語られぬ湯殿にぬらす袂(たもと)かな」の句を残している。

 この日はすっきりと晴れ渡り、初夏を感じさせる天候となった。標高1100メートル付近にある本宮周辺では例年より多く残雪が見られ、信者たちが参道を行き交いながら雪渓を眺めた。本宮前で、はだしになり祈とうを受けた後、人形(ひとがた)の依代(よりしろ)で顔や手足をふいて俗世のけがれを取り除き、近くのせせらぎに流した。

 午前11時から開山祭が始まると本宮内は満杯となった。500人余りの信者たちはそれぞれ手を合わせ、身体堅固や家内安全などを静かに祈っていた。

大勢の信者で満杯となった湯殿山神社本宮。周辺には例年より多く残雪が見られた
大勢の信者で満杯となった湯殿山神社本宮。周辺には例年より多く残雪が見られた



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