2011年(平成23年) 2月18日(金)付紙面より
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JA山形農工連(酒田市砂越)が、イタリアンレストラン「アル・ケッチァーノ」の奥田政行オーナーシェフと共同開発した庄内柿を使った柿酢ドリンクの新製品「イエローマジックジュー酢(す)」の発表会が16日夜、鶴岡市のイル・ケッチァーノで開かれた。試飲した参加者からは「濃厚だがさわやかな味で、とてもおいしい」と好評だった。
同農工連は、地元特産の庄内柿で柿酢を製造するほか、山ブドウやリンゴ、ブルーベリーなどを加えたさまざまな柿酢ドリンクを商品化。ジュースタイプの新製品は、2年前から奥田さんと共同開発を進めてきた。
イエローマジックジュー酢は、柿酢と遊佐町産のイエローパプリカ、ブラジル産のオレンジの「黄色」の素材を組み合わせて開発した。奥田さんは「夏バテ予防に、柿酢にオレンジ果汁を入れて飲んでいる。とても元気になるので、それをヒントに、パプリカの苦味を加えたジュースにした」と説明。自身の似顔絵などが入ったパッケージも奥田さんが監修した。3月下旬からイル・ケッチァーノや、東京駅構内に開店したレストラン「Yudero 191 フロム アル・ケッチァーノ」で、ペットボトルタイプの280ミリリットル入りを300円で販売する予定。都内のデパートなどにも販路を広げる考え。
発表会には開発に携わった関係者ら約20人が参加し、農工連の担当者が「奥田シェフのマジックがさく裂した柿酢ドリンクができた」と紹介した。参加者は「パプリカのほのかな香りと苦味がアクセントとなり、とてもおいしい」「柿酢とパプリカ、オレンジの味のバランスが絶妙だ」などと話していた。同農工連が開発中の柿酢に山ブドウなどを加えた「ノンアルコールカクテル」の紹介と試飲も行われた。