2011年(平成23年) 2月22日(火)付紙面より
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庄内町立谷沢地区の豪雪を活用して交流人口の拡大を図る「月の沢龍神街道スノーアートフェスティバル」が19、20の両日、自然ふれあい館「森森」と月の沢温泉北月山荘周辺で開かれた。雪像や「雪灯(あか)り」のオブジェ制作、夜間の点灯式など雪の魅力を盛り込んださまざまなイベントが繰り広げられた。
同フェスティバルは、以前北月山荘周辺で開かれていた町主催の「立谷沢川流域雪まつり」の規模を拡大して昨年初めて開催。今年は立谷沢地区の各団体関係者や町、町商工会で実行委員会(内藤孝一委員長)を組織し、町内外から人を呼ぶアイデアを検討してきた。
初日の19日は「森森」で雪像や雪灯りのオブジェ作りが行われた。雪像作りは、町職員や法政大(東京都)の学生グループ、町内の一般家族など計6団体が参加。地元業者が重機で集めた原型をもとに、えとのウサギや巨大ケーキ、アニメキャラクターの雪像を作った。
日が暮れた午後5時半すぎ、「森森」と北月山荘の2会場では、雪灯りの点灯式が行われた。北月山荘前では、地元建設業者3人が1週間がかりで制作した巨大かまくら(直径約14メートル、高さ約3メートル、内径約6メートル)周辺にいくつものスノーキャンドルが立てられ幻想的な光景を生み出した。
今回のフェスティバルには、観光庁によるニューツーリズム実証モニターツアー「月山の麓(ふもと)で地域住民と触れ合う雪祭り体験の旅」(旅行企画・実施=JTB東北庄内支店)のツアー客18人が参加。東京や千葉、神奈川など関東圏の7歳から40代までの親子連れなどが、雪像や雪灯りのオブジェ作りに挑戦したほか、ミニかまくら作りなど雪遊びを楽しんだ。
2人の娘と一緒にツアーに参加した横浜市の40代女性は「こんなにたくさんの雪で遊ぶのは初めて。親子で楽しんでいる。娘はもう朝からずっと雪遊びに夢中」と話していた。
2日目の20日は、スノーモービルやかんじき、スノーシュー、歩くスキーの各体験プログラム、郷土料理調理体験会などが開かれた。