2011年(平成23年) 7月2日(土)付紙面より
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国内外で活躍する筝(そう)曲家、沢井一恵さんらが30日、鶴岡市の県立鶴岡養護学校(土門明校長、児童・生徒140人)を訪れ、生徒たちと筝を奏でるなどして交流した。
バイオリニストの五嶋みどりさんが理事長を務めるNPO法人「ミュージック・シェアリング」(本部・東京都千代田区)の訪問プログラムの一環。コンサート会場に足を運ぶ機会の少ない子供らに、協力アーティストが「本物の音楽」を届けるもの。沢井さんと、教え子による「さわい筝アンサンブル」の5人が訪れ、中学部の生徒27人と交流した。
はじめに沢井さんらが「六段の調べ」や現代曲「鳥のように」「炎」を演奏。弦をたたいたり、棒でこすったりしてさまざまな音を出すダイナミックな演奏に、生徒たちは引き込まれるように聞き入った。
その後、地元の邦楽器店の協力で約20台の筝が用意され、生徒たちが演奏を体験。筝は、張られた弦を手前に順番にはじくだけで「かえるの合唱」の一節「かえるのうたが きこえてくるよ」の音程が出るように調整されたもの。生徒たちは沢井さんらの手ほどきで弦を順番にはじいたり、筝の底をたたいたりして、夢中になって取り組んだ。「とても楽しかった。またやりたい」と興奮気味に話す生徒もいた。