2011年(平成23年) 10月19日(水)付紙面より
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酒田市街地北部を流れる家際排水路で17日、魚類生態調査が行われた。近くの泉小学校(大川英一校長)の「つりクラブ」メンバーが協力。網を使って追い込み漁を行い、体長40センチもある大物ナマズをはじめフナやボラなど、多くの魚を捕まえた。
市街地の河川などに実際に生息する生き物を捕獲し、種類や大きさなどを調べることで河川環境の変化を知るとともに、地元の子供たちに“ざっこしめ”の楽しさを通して川や水質に関心を持ってもらおうと、市が2001年度から例年この時期に行っている。
近年は泉小「つりクラブ」の面々が協力しており、この日はクラブ長の仁平航輔君(12)ら4―6年生計27人が参加。東北環境開発(本社・鶴岡市下清水)の今井努さんから「水の中はゆっくり歩くこと」など注意を受けた後、胴付き長靴を着込んで市クリーンセンター近くから排水路に入った。
捕獲の際は月光川の魚出版会の鈴木康之さんらが指導。数人が鈴木さんとともに上流側に先回りして魚を追いたて、下流側で待ち受ける半月型の網ですくう作業を、JR羽越本線近くまで延長約500メートルにわたって繰り返した。
家際排水路は住宅地を通って新井田川に注ぐ典型的な都市型人工河川。少し悪臭がして水質は良くないものの、子供たちは「あっ、いた」「大きいぞ」などと歓声を上げながら作業を続け、20センチほどのフナやオイカワ、ボラの稚魚、ナマズなどを数多く捕獲した。
ともに4年生で初めて参加した三浦拓真君(9)は「楽しかった。でっかいナマズが捕れてびっくり」、佐藤想来君(10)は「魚がいるのは知っていたけど、こんなにいっぱい捕れてうれしい」と話していた。