2011年(平成23年) 10月21日(金)付紙面より
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今年4月に旧酒田一中と旧酒田五中が統合して誕生した酒田市立第一中学校(佐藤邦生校長、生徒538人)の創立記念合唱祭が20日、同市の希望ホールで繰り広げられ、クラス対抗の合唱コンクールを行った。また、父親で音楽家の久石譲さんと一緒に同校の校歌を制作し、作詞を担当した麻衣さんが来場。詩に込めた思いを伝えるとともに生徒たちと合唱した。
新生・酒田一中の第1回合唱祭は「Firstharmony 秋の祭典?空に届け!僕らの種よ」をスローガンに開催。生徒会(菊池宏太朗、齋藤真穂両会長)が企画した開会行事では、麻衣さんが「校歌の作詞を依頼されて光栄。同時に身の引き締まる思いがした。その中で酒田を2回訪れ、まず浮かんだフレーズが『認め合うまなざし』。新しい一中を築き上げていく心を伝えている」と紹介し、「夢を信じ、自分を信じて未来を切り開いていってください」とエールを送った。
続いて全校生徒が麻衣さんとともに校歌を合唱。菊池会長が「麻衣さんから詩に込めた思いをお聞きし共感がわいた。こんな校歌に巡り合えて幸せ」とお礼を述べた。また、生徒会執行部が生徒全員の融和で大きな種が開くというシナリオの楽しい寸劇を披露。歌う前の緊張をほぐした。
コンクールは1年生全員による合唱「カリブ夢の旅」で開始。その後、2、3年の順で各6つのクラスが「大切なもの」「はじまり」などを心を一つにして歌い、これまで練習してきた成果を発表した。希望ホールには保護者ら大勢の家族が詰め掛け、わが子らの熱唱に聴き入っていた。
佐藤校長は「開校式への出席がかなわなかった麻衣さんから直接、話をお聞きできて良かった。合唱祭は、会場は別にして毎年の恒例行事にしていきたい」と話している。