2011年(平成23年) 12月1日(木)付紙面より
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27日まで3日間、宮城県のセキスイハイムスーパーアリーナで開かれた「第25回東北ジュニア体操競技選手権大会」の女子Aクラス(小学1―3年)個人総合で、酒田市のアテネ体操クラブに所属する新関彩乃さん(9)=亀城小3年=が準優勝した。種目別では平均台と跳馬で優勝。同体操クラブ所属の弟、愛翔君(7)=同1年=も男子Aクラスで11位となり、1年生としてはトップの成績を収めた。
彩乃さんは4歳の時に同体操クラブに入り体操を始めた。愛翔君は、彩乃さんの練習を見学しているうち、2歳ごろから体操に興味を持ち始めて同じく4歳から始めたという。2人は同体操クラブを主宰する星川恵美さんらの指導でめきめきと力を付け、今年9月に酒田市で開催された「県ジュニア体操大会」で好成績を収め、東北大会への出場権を得た。
東北大会Aクラスは男女とも11月26日に行われた。女子は東北6県の代表24人が出場。彩乃さんは跳馬で13・80、平均台で11・60を出しそれぞれ種目別優勝。個人総合では50・15となり、優勝した秋田県の選手に0・10差の準優勝となった。「平均台は落下せずにできて良かった。跳馬は2本とも着地が決まらなくて悔しかった」(彩乃さん)という。
一方、男子は東北6県から21人が出場。愛翔君は跳馬で8・50を出し7位に食い込んだほか、床、円馬も8点台。個人総合では11位となり、1年生としては最高位となった。愛翔君は「円馬できちっと回ることができた。鉄棒で花丸をもらってうれしかった」と話す。
2人を指導する星川さんは「柔軟性はいまひとつだが、2人とも脚力が際立つ。素晴らしい体操感覚を持っている上、何より体操に向かう意識が高い。男はキリッと、女はかわいらしく。これからも頑張って体操を続けてほしい」と高く評価する。
現在はほぼ毎日、庄内町内で練習している2人。彩乃さんは「これからも体操を続け、田中理恵選手のようになりたい」、愛翔君は「体操はとても楽しい。内村航平選手みたいになりたい」とそれぞれ抱負を話していた。
2011年(平成23年) 12月1日(木)付紙面より
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鶴岡市の羽黒地域で29日、地産地消給食会が開かれ、地域内の4小学校と1中学校で、地域内の農産物を使った「里芋カレー」などが提供され、子供たちを喜ばせた。
文部科学省の指導に基づき羽黒地域で設定する「心を育む学校給食週間」(11月28日―12月2日)に合わせ、初めて実施した。地域の農産物を通して生産者と児童の交流を進め、食の大切さなどへの理解を広める狙い。羽黒第一―第四小学校と羽黒中で、地域内で生産されたサトイモとヒツジ肉、ニンジンなどを入れた「里芋カレー」、乾燥ブルーベリーなどが各校で調理、提供された。
このうち羽黒四小(石崎幸宏校長、児童26人)には、サトイモと乾燥ブルーベリーを提供した同市後田の農業、榎本義郎さん(62)が訪問。全校児童が集まったランチルームでサトイモの株を見せ、「親と子がまとまった縁起物。カレーでは食べたことがないと思うが、とてもおいしいですよ」などと解説した。
子供たちは初めは恐る恐るカレーの皿にスプーンを伸ばしたが、徐々に「おいしい」と笑顔が広がった。
5年生の今井宗史君(11)は「里芋カレーは初めて。サトイモは食べやすく、肉も普通より柔らかくて、とてもおいしい」と話した。
榎本さんは「地元でいろんなものが作られ、里芋カレーのほか、いろんなおいしい食べ方があると知ってもらえたら」と話していた。