2011年(平成23年) 8月30日(火)付紙面より
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鶴岡市桜新町の小学生たちが28日、市街地を流れる内川をカヌーなどで下る舟下りを体験し、歓声を上げた。
桜新町PTA(押野元運営委員長)が数年に一度行っているキャンプの一環。小学生約40人が参加した。
子供たちは2グループに分かれ、1グループが木造の川舟2隻で内川の内川ほっとパーク(泉町)を、もう1グループがカヌー5隻で新内川の島影橋(遠賀原)をそれぞれ出発し、ともに内川の三次郎橋(切添町)まで下った。
このうちカヌーには小学4年生以上の児童13人と大人7人が乗船。約1時間半をかけて三次郎橋まで下った。両岸の青々とした草の間、子供たちはアマゾン探検の冒険家にでもなったように、楽しそうにパドルを操った。
途中の休憩地点で子供たちは「ものすごく面白い。魚や鳥がいた」「揺れてちょっと怖かったけど、とっても楽しい」など、興奮した様子で話していた。
キャンプは桜新町公民館を主会場に27、28の1泊2日の日程で、「防災」のテーマも盛り込んで行われ、初日は簡易ろ過装置を作って水をろ過したり、川の生き物を観察しながらのハイキングと買い出し、カレー作り、キャンプファイヤー、2日目の舟下り後は流しそうめんなども楽しんだ。
2011年(平成23年) 8月30日(火)付紙面より
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来年4月に統合し、58年の歴史に終止符を打つ酒田市の平田中学校(秋葉忠校長、生徒140人)で27日、全生徒と教職員、保護者、地域住民が協力し、人文字で「平田中」という文字をグラウンドに浮かび上がらせた。
同校では酒田二中との統合を前に本年度、3回にわたる閉校記念行事を企画。7月2日には第1弾として「親子ふれあいの日」と銘打ち、地域住民も招き山形交響楽団によるスクールコンサートを開いた。
人文字の制作は、閉校記念行事第2弾に当たる大運動会の中のイベントの一つとして同校が企画。「永遠に輝け、平中の夢と希望―歴史に刻む地域の絆(きずな)」をテーマに掲げ、全生徒と教職員、保護者、地域住民計約300人が参加した。
参加者がグラウンドに集合した後、午後零時半ごろから人文字制作がスタート。高さ約20メートルまで上昇した高所作業車のバケット部分に乗り込んだ舟山守教頭の指示で、1文字の大きさが縦12メートル、横8メートルになるよう「平田中」の形に参加者が並んだほか、父母らが「ありがとう」「平中の想(おも)いを形に」というプラカードを掲げた。撮影終了後は会場は拍手で包まれた。
舟山教頭によると、閉校記念イベントの第3弾は学芸会兼収穫感謝祭で10月22日に行う予定。地域住民も招くという。「これらのイベントを通し、58年間にわたってお世話になった地域住民に感謝の気持ちを表したい」(舟山教頭)という。