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2012年(平成24年) 3月21日(水)付紙面より

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さようなら キンタ君 ― 鶴岡公園 最後の「公園のサル」 27日お別れの会

 キンタ君、さようなら―。鶴岡市が鶴岡公園で飼育していた雄のニホンザル「キンタ君」が19日未明、公園内の猿舎で死んだ。満32歳、人間の年齢に例えると100歳に達するほどの「長寿」で、老衰という。市民から長くかわいがられていた猿でもあり、これまで飼育に携わった人たちを中心に27日午前11時から、猿舎前でお別れの会を行う。

 同市によると、キンタ君は1979(昭和54)年6月生まれ。飼育していた市内の個人が86年5月に市に寄贈し、公園の猿舎で飼われてきた。猿舎では、先に飼育されていた雌のニホンザル「キー子」と2匹で元気に走り回り、同公園を遠足で訪れる園児や散策の市民を喜ばせ、「公園のサル」として親しまれた。

 そのキー子は98年3月24日に30歳で死に、キンタ君は独りぼっちに。「独りとなったキンタは、さすがに寂しそうだった」と、当時を知る市の職員は話す。11歳年上のキー子との間に、赤ちゃんの誕生はなかった。

 キンタ君は近年、老齢性白内障を患い、手探りしながら猿舎内を移動していたという。それでも市の委託を受けた飼育員が声を掛けると、体を前後左右に揺すりダンスをするようなしぐさで、うれしさを表現していた。ここ1、2カ月は体調が優れず、動かずにじっとしていることが多くなり、先週ごろには元気がなくなって好物だった焼き芋やバナナもあまり食べなくなり、飼育員たちを心配させていた。

 市は、猿舎が建築後50年近く経過して老朽化していることもあり、猿の飼育を行わない方針で、「公園のサル」はキンタ君が最後。猿舎とそばにある鳥類を飼育する禽舎は今後、解体が予定されている。

「公園のサル」として子供たちや市民からかわいがられたキンタ君
「公園のサル」として子供たちや市民からかわいがられたキンタ君



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