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2012年(平成24年) 4月6日(金)付紙面より

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庄内出羽人形芝居 酒田市無形民俗文化財に指定

 酒田市は4日、「庄内出羽人形芝居」を市無形民俗文化財に指定したと発表した。市文化財保護審議会(土岐田正勝委員長)の答申を受け、2日に開かれた市教育委員会で決めた。

 庄内出羽人形芝居は、秋田県鳥海町(現由利本荘市)で約130年前に始まった猿倉人形が源流。同県矢島町(同)生まれで、後に鶴岡市に定住し活動した故・津盛柳太郎(本名・佐藤幸吉)さんが工夫し、磨き上げた。現在は、津盛柳貳郎(つもり・りゅうじろう、本名・齋藤均)さん(58)=同市広野=が受け継いでいる。

 齋藤さんは、母親が柳太郎さんの裏方を務めていた縁で1974年に修業を始め、努力を重ねて上達。84年には2代目を襲名した。親指と小指に人形の手をはめ、人さし指と中指の間に首を挟み、両手で2体の人形を操る「二つ遣い」という独特の形式。立ち膝のまま舞台の端から端まで動き回り、時には曲芸のような動きを見せる。

 「出羽人形ばやし傘踊り」「春日熊野丞(じょう)たぬき退治」を中心に、創作の「税金ってなあに」「松五郎の夢」などを上演。庄内弁の軽妙なせりふとアクロバティックな演技が特徴で、海外の大会にも積極的に参加して賞を受けるなど、国内外で高い評価を得ている。齋藤さんは2010年、そうした功績が認められて酒田市制定の第32回「庄内文化賞」を受賞した。

 今回の指定は、「県内で猿倉人形芝居の伝統を継承し、地域的特色を有するとともに、観客の嗜好(しこう)に合わせてその芸能を発展させたもので、芸能史的にも貴重」との理由。同市の無形民俗文化財としては12件目で、市指定文化財は計317件になった。

市の無形民俗文化財に指定された庄内出羽人形芝居のうち「出羽人形ばやし傘踊り」の人形2体を掲げる齋藤さん
市の無形民俗文化財に指定された庄内出羽人形芝居のうち「出羽人形ばやし傘踊り」の人形2体を掲げる齋藤さん



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