2012年(平成24年) 8月31日(金)付紙面より
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1994年から2年間、八幡町教育委員会(当時)のALT(外国語指導助手)を務めていたディーン・マロルドさん(40)がベースを担当するブルーグラスバンド「フェアウェル・ドリフターズ」を招いたコンサートや、バンドメンバーと地元住民らが草の根交流を深める各種イベントが10月10―13日、酒田市八幡地域で繰り広げられる。
米コロラド州出身のマロルドさんは、旧八幡町内の小・中学校で英語を教えた。帰国後、アメリカのルーツ・ミュージックの一つであるブルーグラスのバンドを仲間と結成。2005年から活動を始め、08年にプロミュージシャンとして全米デビューを果たした。その後、アルバムをリリースするとともにアメリカやカナダで年間100回以上の公演を行い、注目されている。
マロルドさんは帰国後も数回、八幡地域を訪問。09年に来日した際、以前から親交のあった仲間から「子供たちが音楽を通して英語に親しんだり、国際感覚を養う取り組みができないか」「バンドで八幡に来てくれないか」との要望を受けた。バンドが一定の評価を得ていることもあり昨夏、受諾した。
そこで昨年11月、八幡地域の有志で実行委員会(安藤浩夫委員長)を設立。▽地元の小・中学生を対象にした英語・ブルーグラス・セミナー「音楽で世界と話そう」▽広く一般に公開する「ブルーグラス・コンサート」▽八幡地域住民やブルーグラス愛好者らが対象の「国際交流パーティー」―を主な内容とし、「フェアウェル・ドリフターズ・イン鳥海八幡」と銘打った事業を立案。本年度「公益受託荘内銀行ふるさと創造基金」の助成を受けて実施することが決まった。
このうちコンサートは、市八幡タウンセンターで11日午後6時半開場、同7時開演。チケットは1000円で全席自由。市役所地下売店、八幡温泉ゆりんこ、産直たわわ、観音寺・市条・大沢・日向の各コミュニティセンターで販売している。
問い合わせは市八幡総合支所地域振興課=電0234(64)3111、または実行委員会事務局の小松原さん=同(64)4441=へ。