2012年(平成24年) 9月1日(土)付紙面より
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鶴岡市稲生一丁目の「ちとせ保育園」(羽生充園長、園児62人)の園児が30日、由良海岸にクロダイの稚魚約500匹を放流した。
幼いうちから「育てる漁業」に関心を持ってもらおうと毎年、県栽培漁業センター(鶴岡市三瀬)で育てられたクロダイの稚魚を放流している。
稚魚は今年6月中旬にふ化し、体長約3センチに成長した529匹。この日、白山島近くの海岸に到着した年長組の園児12人が、同センターの職員からバケツに稚魚を分けてもらい「早く大きくなって」と願いながら静かに海に放した。順調に成長した場合、5年後には体長30―40センチの成魚になるという。
羽生園長は「鶴岡はクロダイ釣りの発祥の地でもある。少しでも育てる漁業に興味を持ってもらえれば」と話していた。