2013年(平成25年) 4月6日(土)付紙面より
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「松の木橋の団子屋さん」と市民に親しまれている鶴岡市日和田町の団子屋2軒が5日、今シーズンの営業を開始した。オープン初日から待ちわびた常連客が足を運び、店頭がにぎわった。
この団子屋は、親類同士で軒を並べる齋藤甚一さん方と菅原與一郎さん方。ともに農家で、花見シーズンの1カ月間限定で団子屋を開いている。うるち米を使った昔ながらの味が特長で、添加物は一切使用していない。あんこときな粉の2種類を販売している。
このうち齋藤さん方は初日、奥さんのはな子さん(75)を中心に家族や親類5人で朝から団子作りに追われた。午前中から常連客が足を運び10本、20本と買い求め、中には50本余りを注文する人も。また、ひっきりなしに予約の電話がかかってくるなど大忙しとなった。
注文を受けると、はな子さんは串に刺した団子にあんこを付けたり、黒蜜に浸してきな粉をまぶすなど手際良く仕上げ、「いつも楽しみにしてるよ」「毎年ありがとのー」と、常連客との話に花を咲かせていた。
はな子さんは「先月末から『いつ頃店は始まるの』と問い合わせをたくさんもらった。毎年買いに来てくれる人も多く、本当にありがたいこと」と話していた。団子は1本90円。営業時間は午前8時半から午後6時まで(売り切れ次第終了)。営業は来月の連休ごろまでを予定している。
問い合わせは齋藤さん方は=電0235(22)8883=、菅原さん方は=電0235(22)8882=へ。