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2013年(平成25年) 4月13日(土)付紙面より

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展示方法世界が注目 スイスの国立水族館関係者が視察

 スイス北西部の都市・バーゼルに建設される国立水族館のトーマス・ジャーマン氏(52)が11日、鶴岡市立加茂水族館(村上龍男館長)を訪問し、クラゲ展示室「クラネタリウム」などを視察した。国立水族館の館長に就任するジャーマン氏は「展示の方法が素晴らしい。アイデアをスイスに持ち帰りたい」と語った。

 スイスの国立水族館は6、7年後までに建設が予定されている。施設の在り方や生物の展示について、ベルリン動物園(ドイツ)元園長で生物博士のユルゲン・ランゲ氏(72)がアドバイスをしており、今回は日本各地の水族館、動物園を巡って国立水族館のヒントを得ようと、ジャーマン氏と共に来日。

 ランゲ氏は昨年6月に加茂水族館を視察しており、展示レベルの高さを高く評価。「最初に加茂水族館を訪ねよう」と計画したという。国内の案内は、フリーマガジン「どうぶつのくに」を発行している田井基文さんが担当した。

 この日の午後2時ごろ、3人が加茂水族館を訪問。村上館長、奥泉和也副館長の案内でさっそくクラネタリウムを視察した。ジャーマン氏は「ギヤマンクラゲと似た淡水クラゲがスイスの湖に生息している」「サムクラゲの個体でこれほど大きいのは初めて」などと感想を話しながら、興味深げに各クラゲの水槽をのぞき込んでいた。

 クラゲ研究室を見学した後、ジャーマン氏は「日本の水族館はヨーロッパに比べて展示の方法が多様で進んでいる。今回のツアーは多くのことを学べるチャンス。いろいろなアイデアを持ち帰りたい」、ランゲ氏は「クラゲに特化した水族館を見てもらおうと、日本での最初の視察先に選んだ。スイスは海がないので、国立水族館が建設されれば海中の生態系を知る機会となる」とそれぞれ語った。また、両氏とも「国立水族館オープン時には村上館長にぜひ来てもらいたい」と話した。

 村上館長は「遠い地から来て、高名な研究者から高い評価を頂けたことが何よりうれしい。来年の新水族館が完成した時もぜひ足を運んで」と呼び掛けていた。

 一行は12日に庄内を離れ、北海道の釧路湿原などを視察する。2週間かけて近畿、九州地方を中心に計14の動物園、水族館を巡るという。

村上館長(中央)から円形水槽の説明を受けるジャーマン氏(右)とランゲ氏
村上館長(中央)から円形水槽の説明を受けるジャーマン氏(右)とランゲ氏



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