2014年(平成26年) 4月24日(木)付紙面より
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鶴岡市の天神祭(5月25日)で主役の「化けもの」がかぶる編み笠の天日干し作業が23日、鶴岡市役所屋上で行われた。
庄内三大祭りの一つの天神祭は、菅原道真公を祭る鶴岡天満宮(同市神明町)の例大祭。当日は大勢の市民などが長じゅばんを着て編み笠と手拭いで顔を隠す「化けもの」に扮(ふん)し、無言で酒を振る舞う。この習わしから「化けもの祭り」とも呼ばれ、東北の奇祭として知られている。
天日干し作業は、祭りの後に倉庫で保管していた編み笠を日光で乾かし、清潔な状態で貸し出そうと毎年祭り前の時期に行っている。この日は時折雲が懸かるものの、日が差し天日干しには絶好の条件となった。午前10時前から市の担当職員8人が作業を開始し、編み笠約800枚を屋上に広げ、天日にさらした。
作業は10分ほどで終了し、屋上にはずらりと編み笠が並んだ。担当職員の一人は「きれいな編み笠を市民の皆さんから気持ち良く使ってもらい、パレードなどで祭りを盛り上げてもらえれば」と話していた。
天神祭実行委員会は、編み笠や長じゅばんなど「化けもの」衣装一式を準備し、5月12日から無料で貸し出す。
問い合わせは市観光物産課内の同委員会事務局=電0235(25)2111、内線543=へ。
2014年(平成26年) 4月24日(木)付紙面より
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遊佐町随一の桜の名所となっている中山河川公園のソメイヨシノが満開となり、散策を楽しむ大勢の行楽客らでにぎわっている。
同河川公園は月光川の支流・洗沢川沿いにある。公園内の桜は1959年、天皇、皇后両陛下のご成婚を祝福して当時の地区青年団が植栽。現在は堤防沿いに約60本のソメイヨシノが並ぶ。間近に望む残雪を抱いた鳥海山とのコントラストが美しく、シーズン終盤には山頂から吹き降ろす風に舞う桜吹雪も見どころとなっている。
町企画課は今月16日に開花を宣言し、今がちょうど見頃。鳥海山山頂がくっきりと現れた22日午後は、行楽客、写真に収めようというアマチュア写真家でにぎわった。寒河江市から来た60代の夫婦連れは「酒田インターチェンジを降りた午前中は曇っていたので心配したが、晴れて良かった。ここまで近づくと鳥海山は迫力がある」と話し、堤防を散策していた。
人気ぶりを受けて町は今シーズン、初めて臨時駐車場を設置。来月6日まで夜間にはちょうちんも点灯する。