2014年(平成26年) 5月31日(土)付紙面より
ツイート
鶴岡市羽黒町川代にあるスタジオセディック庄内オープンセット(ОS)で29日、撮影用の田んぼで手植えによる田植えが行われた。映画「おしん」に使われたおしんの生家などを背景に、懐かしい農村の風景が広がった。
月山山麓にある同ОSでは、「漁村・農村エリア」に棚田の田んぼがあり、景観維持のため毎年田植えをしている。田んぼの区画が狭いことから手植えしかできず、今年は28日と2日間で作業。市シルバー人材センター所属の女性3人が担当し、計20アールにはえぬきの苗を植えた。
2日目となった29日は、すっきりとした青空となり、周囲の景観も加わってかつての農村風景へタイムスリップ。作業をしたいずれも櫛引地域の70代の女性3人は「子どものころから田植えの手伝いをしてきたので、懐かしい。若さもよみがえった」と笑顔を見せた。
同セットで管理しながら、秋に手刈りする予定。撮影用の田んぼで農地転用していないことから、収穫した米は家畜用の飼料として提供するという。