2014年(平成26年) 10月31日(金)付紙面より
ツイート
鶴岡菊花会(石原純一会長)の「鶴ケ岡城址菊花展」が鶴岡市の荘内神社参道で開かれている。会員たちが丹精込めて育てた大輪の菊が、菊特有の香りとともに訪れた人たちを楽しませている。
菊花展は、前身の庄内秋香会(1916年創立)が長年にわたり開催してきた。2005年の市町村合併を機に旧町村地域の愛好者を交えて現在の鶴岡菊花会を立ち上げた。翌年から「鶴ケ岡城址菊花展」として開催している。9回目の今回は庄内一円の会員35人が約250点を出品した。
会場には、花の直径が20センチ、丈が150センチにもなる「大菊」や、白、黄、赤の3色の大菊をまとめた「3本セット」、160本の菊をまとめた千輪仕立ての「特殊」、丈を低く育てた「ダルマ」や「福助」など多彩な10部門の作品が並んだ。展示前に審査会が行われ、各部門の優秀賞を決めた。この結果、最高賞の文部科学大臣賞には酒田市浜中の高橋伊三男さんが選ばれた。
会員によると「今年は全国的に菊の開花が早まり、見頃の時期が過ぎてしまったものが多いが、展示では良い出来のものをそろえることができた」という。展示は3日まで。また、3日午後1時から菊鉢60点が当たる抽選会が同会場で行われる。