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2014年(平成26年) 11月23日(日)付紙面より

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初滑りにぎわう 酒田スワンスケートリンクオープン

 酒田市の屋内アイススケート場「スワンスケートリンク」が22日、今シーズンの営業を開始。待ちかねた愛好者や親子連れらが初滑りし、約9カ月ぶりとなる氷の感触を楽しんだ。

 スワンスケートリンクは、同市入船町の市体育館のアリーナ部分にビニール製の防水シート、断熱材を張り、その下に冷却管を敷いて氷を張る方式の組み立て・解体式リンク。広さは縦27メートル、横40メートル。市が1994年から冬季に開設している。

 この日は無料開放ということもあり、開場の午前10時前から市民らが列をつくった。開場のアナウンスとともにスケート靴に履き替え、今シーズン最初の滑りを楽しんでいた。同級生ら4人で来たいずれも十坂小6年の小野寺冬馬君(11)と石塚陸斗君(12)は「毎年遊びに来ている。徐々に慣れてきたが、最初はやはり怖かった。かなり汗もかくので、いい運動になる」と話していた。

 今シーズンは来年3月8日までの営業で、休館は元日のみ。オープン記念の無料開放は24日まで(貸し靴代は有料)。

スワンスケートリンクがオープン。初滑りを楽しむ市民たち
スワンスケートリンクがオープン。初滑りを楽しむ市民たち


2014年(平成26年) 11月23日(日)付紙面より

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眠っている宝  観光に生かして

 東洋文化研究者として日本文化を世界に発信しているアレックス・カー氏を迎えた観光講演会が21日、酒田市の東北公益文科大公益ホールで開かれた。約400人の聴衆を前に、カー氏は地方で自ら手掛けた伝統家屋の再生事業を紹介。江戸時代に栄えた北前船がもたらした文化に触れ、「眠っている宝を生かすべき。酒田を含めて北前船の寄港地で連盟を組織し、広く紹介してはどうか」と説いた。

 庄内観光コンベンション協会、庄内地域5市町、鶴岡市観光連盟、公益大、出羽三山神社(鶴岡市)、善寳寺(同)で構成する実行委員会(委員長・榎本政規鶴岡市長)が企画、公益大後援会、相馬樓(酒田市)、荘内日報社が協賛した。

 カー氏は1952年米国生まれ。77年から京都府亀岡市に在住、日本と東アジア文化に関する講演、執筆活動に携わっている。2004年から10年にかけて京都で町家再生事業を営み、その後、徳島県三好市でNPO法人「■庵(ちいおり)トラスト」を設立し、伝統家屋の修築保存活動、景観コンサルタントを日本各地で展開。著書に新潮学芸賞を受けた「美しき日本の残像」、「犬と鬼」などがある。

 今年9月に相馬樓で開催された「北前歌舞伎祭シンポジウム」にパネリストとして来庄。秋の臨時国会では、安倍晋三首相が所信表明の中で「地方創生・観光立国」に触れた際、「東洋文化の研究家」としてカー氏の名前を挙げて紹介した。

 カー氏はこの日、「庄内観光を世界へ発信―クールジャパン観光戦略」と題して講演。「街に対するプライドが、欧米に比べて日本はない。古いものが否定されている。観光客が求めるものは、コンクリートではなく、石垣や白壁、納屋といった『何でもない魅力』『自然と本物の文化』」と語った。

 そして、地方の伝統家屋を宿泊施設やレストランに再生して観光産業につなげている実践例を解説。「明珠在掌(めいじゅざいしょう=宝は遠くではなく、手のひらにある)」という禅語を紹介し、「非常に素直で美しい山、川、街、家といった宝が日本にはある。これらを再認識できるかどうかが地方再生の鍵」と語った。

 講演を前に、榎本市長は「人口減少を食い止め、交流人口を増やすために力を合わせていこう」、公益大の新田嘉一理事長は「日本で最も栄えた酒田だが、歴史の彼方に消えてしまった。毎年3000人ずつ人口が減っている。この地域を残すために交流人口を増やしたい。世界から庄内、山形に観光客が来るようにしたい」と述べた。

※ ■は竹冠に虎。

「眠っている宝を生かすべき」と説くアレックス・カー氏
「眠っている宝を生かすべき」と説くアレックス・カー氏



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