2014年(平成26年) 11月25日(火)付紙面より
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鶴岡市黒川の春日神社で23日、農作物の収穫に感謝する新嘗(にいなめ)祭が行われ、500年以上にわたり地区住民によって守り伝えられてきた伝統芸能「黒川能」(国指定重要無形民俗文化財)が奉納上演された。
黒川能が同神社で奉納上演されるのは新嘗祭、2月の王祇祭(春日神社旧例祭)、2月の蝋燭(ろうそく)能、3月の祈念祭、5月の例大祭の年4回。他にも7月の水焔の能など定期的に公演している。
この日は地区の女児4人による巫女(みこ)舞や玉串奉納などの神事に続いて、神社内の舞台で上座が能「安宅」、狂言「柿山伏」、下座が能「小鍛冶」の3番を上演した。
厳かな雰囲気の中、笛や鼓の音が響く舞台では能太夫と演者たちが舞と謡を繰り広げ、詰め掛けた大勢の観客たちを魅了した。