2015年(平成27年) 3月31日(火)付紙面より
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NPO法人「公益のふるさと創り鶴岡」(風間富士子代表)主催の「だがしや楽校回想法」が28日、鶴岡市高坂の金峰少年自然の家で行われた。高齢者が思い出話をすることで認知症予防にも効果があるという「回想法」を通し、参加した高齢者や子供たちが世代間交流を行った。
学校の統廃合により地域住民と子供の接点がなくなる中、高齢者と子供たちが触れ合う場をつくる狙い。併せて「回想法」で高齢者に元気になってもらおうと企画された。昨年9月に続き2回目。
この日は、同市第三学区の小中学校の子供たちと、同市山王町の一人暮らしをする高齢者など合わせて23人が参加。多世代交流型コミュニティーの構築などに取り組む東京大の牧野篤教授と、誰もが生き生き成長できる人間関係の場をつくる「だがしや楽校」を提案した東北芸術工科大の松田道雄准教授が講師として加わった。
子供たちが「小さい頃の遊びは」「最近の楽しみは」「どんな異性がタイプ」などあらゆることを高齢者に質問攻め。高齢者はうれしそうに会話を楽しんでいた。その後、共にかるたやめんこなど昔の遊びを通して交流。最後は子供たちから高齢者に「昔話を聞いてイナゴのつくだ煮を食べてみたいと思った」「豊かさとはなんだろうと考えさせられた」などと感想を伝えた。
2015年(平成27年) 3月31日(火)付紙面より
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鶴岡市のあつみ温泉街で29日、雛(ひな)まつりが行われ、巫女(みこ)舞の奉納や子供たちの健やかな成長を願う「流し雛」などのイベントが繰り広げられた。
雛まつりは、温泉街のにぎわい創出を目的に、あつみ観光協会温泉支部(若松邦彦支部長)が「あつみ温泉湯のまち人形めぐり」(3月1―31日)の関連事業として毎年実施してい
る。
主会場のあつみホテル温海荘には地元や山形市内などから家族連れが大勢訪れ、折り紙でお雛さまを折るなどして楽しんだ。引き続き、人形めぐり期間中に各旅館などを訪れた観光客が折った雛も合わせ約900枚の紙雛を祭壇に飾って祈祷(きとう)し、地元の小学2年生6人が巫女舞を奉納。その後、近くを流れる温海川の川岸に移り、巫女装束の子供たちや参加者たちが雛を載せた長さ約30センチの紙の舟20個ほどを川に流した。
巫女舞を奉納して雛を流した温海小2年の斎藤美夢さん(8)は「幸せになれますようにとお願いして、お雛さまを流した。巫女舞はたくさんのお客さんの前で少し緊張したけど、上手にできました」と笑顔で話していた。