2015年(平成27年) 4月10日(金)付紙面より
ツイート
本年度から実質的に共学校となった県立鶴岡北高校(土田真一校長)の入学式が8日に行われ、男子1人を含む新入生160人が期待と不安を胸に新しい学校生活のスタートを切った。
同校は1897(明治30)年4月に鶴岡高等女学校として創設された。戦後の新制高校で学則上は男女共学となったがこれまで男子の入学はなく、118年にわたり事実上女子校として歴史を刻んできた。昨年度、少子化に伴う田川地区の県立8高校の再編整備の検討の中で、第三者委員会が同地区の普通科入学の男女比格差を是正するとして鶴北高の共学化を提言。これを受け県教委が本年度からの実質的共学化を打ち出した。
この日は午後1時半に入学式が始まり、在校生や保護者が見守る中で新入生が入場。入学許可の後、土田校長は式辞で「新入生の皆さんには自分の生き方、価値観をしっかり持つとともに、自分と他人の違いを受け入れ豊かな人間関係を築いてほしい。また、何事にも楽しみながら取り組むこと。充実した3年間を送ってもらいたい」と激励した。
来賓祝辞などの後、在校生代表の菅原詩南(しいな)さん(3年)が「今年は2年に1回の北高祭をはじめ多くの学校行事が皆さんを待っている。新しい企画を取り入れ、地域の人たちと一緒に最高の思い出をつくりましょう」と歓迎の言葉を述べた。これを受け、新入生を代表して佐藤友紀さんが「新しい学校生活に不安もあるが、それ以上に希望に満ちあふれている。160人全員が北高の一員として自覚と誇りを持ち、学業や部活に全力で努力することを誓う」と宣誓した。
同校の河口昭俊教頭は「新入生全員が充実した高校生活を送れるよう教職員一同、力を尽くしたい」と話していた。