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2015年(平成27年) 4月22日(水)付紙面より

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パイプオルガンと歌声響く 天主堂スプリングコンサート魅了

 ソプラノとパイプオルガンによる「天主堂スプリングコンサート?鳴り響く風の歌?vоl.4」が19日、鶴岡市馬場町の国指定重要文化財「鶴岡カトリック教会天主堂」で行われた。

 コンサートは、復活祭を迎えた春の喜びを音楽に乗せてパイプオルガンのある天主堂で楽しんでもらおうと、有志による実行委員会が2009年に初めて開き今回で4回目。鶴岡カトリック教会天主堂保存協力会後援。市内で音楽教室(ピアノ・音楽・ソルフェージュ)を主宰する渡部由美子さん(ソプラノ)と、渡部さんと東京純心短大の同期生の米沢陽子さん(日本オルガニスト協会所属、横浜市在住)の2人が出演した。

 会場の天主堂には約70人のファンが足を運び、パイプオルガンの独奏「トッカータ第18番ヘ長調FbWV118」(フローベルガー)で幕開け。天主堂の中に荘厳な音色が響いた。このほか、「おお、至聖なるお方」(ベートーベン)や「樹木の陰で(ラルゴ)」(ヘンデル)など、渡部さんの歌を交え、最後は「コラール変奏曲《ようこそ慈しみ深きイエスよ》」(バッハ)が披露された。

 パイプオルガンが置かれた中2階から響き渡る歌とオルガンの音色に、聴衆は静かに耳を傾けていた。

天主堂にパイプオルガンの音色と歌声が響き渡った
天主堂にパイプオルガンの音色と歌声が響き渡った


2015年(平成27年) 4月22日(水)付紙面より

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研究開発と起業家精神学ぶ

 鶴岡高専(加藤靖校長)に今月新設された「先進素材講座」のキックオフ講演会が20日、鶴岡市の鶴岡メタボロームキャンパスで開かれ、同校の新入生全員が同市のバイオベンチャー「スパイバー」の関山和秀代表執行役の講演を聴いた。

 先進素材講座は、鶴岡高専と人工合成クモ糸「QMONOS(クモノス)」の実用化を目指すスパイバーが連携して開設し、「人工的に合成されたクモ糸のタンパク質(フィブロイン)など、バイオマテリアルの高機能化に関する研究開発」を共同研究テーマに設定した。高専教員が研究員としてスパイバーに長期間常駐し研究開発に携わる一方、最先端の企業の考え方や事業戦略を教育現場に反映させる。学生が先進素材の研究開発に触れる機会を通じて、起業家精神を育む狙いもある。

 キックオフ講演会は、同校が本年度の学科再編により創造工学科1学科となり、新設された科目のうち地域を知り、理解する「地域コミュニティ学」の基調講演も兼ねて行われ、全1年生160人が聴講した。

 講演で関山代表執行役は自身の高校時代に触れ、「勉強はできなかったが、仲間たちと将来は世の中のために地球規模の何かしらの事業をやろうと語り合った。何をすればいいか分からなかった時、冨田勝さん(慶應義塾大先端生命科学研究所長)の話を聞き、感化されて鶴岡の先端研に来て研究を始めた」と語り、「自分はどう生きればよいかといった本質的なことを考えていけば、高校生活も充実する」とアドバイスした。

 また実用化に向けたQMONOSの開発について「タンパク質ベースの素材で無限の材料であり、環境破壊もない。次世代素材の大きなイノベーション(技術革新)となり、世界のライバルたちの先頭として技術を切り開いていく」と述べた。

 受講した余目中出身の佐藤慶君(15)は「世界に貢献しようとする、その志がすごいと思った。自分は将来、研究者になって世の中に貢献したいと考えていて、関山さんの講演を聴いてその思いが強くなった」と感想を語った。

新設された先進素材講座で、鶴岡高専の1年生たちがスパイバーの関山代表執行役(左)の講演を聞いた
新設された先進素材講座で、鶴岡高専の1年生たちがスパイバーの関山代表執行役(左)の講演を聞いた



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