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2015年(平成27年) 6月5日(金)付紙面より

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認知症高齢者の徘徊防止 「さかた見守りくん」

 認知症高齢者の徘徊(はいかい)防止に向け、酒田市などが実施する新システム「さかた見守りくん」実証実験の開始式が4日、市八幡総合支所で行われ、約2カ月間にわたる実験がスタートした。

 市と市社会福祉協議会がキャプテン山形(山形市)と鶴岡工業高等専門学校にシステム開発を依頼し、NTT東日本山形支店などの協力で実施する。

 八幡地域中心部の協力店舗など11カ所に受信機を設置。小型の発信機を身に着けた認知症高齢者がこの近くを通ると、受信機、インターネット接続の窓口となるNTT光ステーションを経由し、サーバーに情報が届く。高齢者ごと一定のエリア(例えば半径1キロなど)を設定しておき、その外部の受信機で高齢者の電波を受信した場合、サーバーから家族の携帯電話にメールが行き、今どこにいるかが分かるというもの。

 地域内の高齢者12人(うち6人は認知症)と家族にモニターとして協力してもらい、7月31日までの間、発信機の使い勝手やメールの受信状況、受信機の設置の在り方などを検証する。

 認知症高齢者の徘徊防止に関しては、すでに携帯電話のGPS(全地球測位システム)を使ったシステムがある。しかし、携帯電話本体に数万円、維持費(通信費)に月3000円前後と比較的費用が掛かり、地域を挙げて導入するような形ではあまり普及していない。これに対し新システムは受信機1個1万円、発信機1個1500―3000円程度掛かるが、通信費は原則として掛からず、安価で済むという。

 この日は関係者約30人が出席。丸山至副市長がシステム開始を宣言し、スイッチを入れた。開発に携わった鶴岡高専の加藤靖校長はあいさつで「安価で確実に見つけられるシステム。成果を挙げ全国のモデルケースにしたい。山岳遭難などいろんなことに応用できるのでは」と期待を語った。

「さかた見守りくん」の開始スイッチを押す丸山副市長
「さかた見守りくん」の開始スイッチを押す丸山副市長



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