2015年(平成27年) 6月28日(日)付紙面より
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酒田市名誉市民でセイコーエプソン相談役を務める中村恒也さん(長野県諏訪市)による寄付金を活用した「チャレンジものづくり塾」が27日、市総合文化センターで開講した。11期生となる児童・生徒は来年1月までの約7カ月間、「ものづくり」を通して科学の楽しさを体感する。
クオーツ腕時計の開発に世界で初めて成功し、セイコーグループの礎を築いた中村さんの功績を末永く顕彰しようと、市は中村さんから受けた寄付金5000万円を基に2004年8月、「中村ものづくり基金」を創設。基金を活用した「中村ものづくり事業」の一環として、市教育委員会は市内の小・中学生を対象にした「―ものづくり塾」を05年度から開講している。
11期生は市内の小学5年―中学2年の32人。本年度は、引かれた線を感知しながら進む「移動ロボット」を作るAコース、ピンポン玉をすくいゴールに入れた数を競う「3モーターリモコンロボット」製作のBコースの2講座を用意した。
この日は合同で開講式に臨んだ後、コース別に分かれて早速講義。9人が受講したAコースでは、県立産業技術短期大学校庄内校制御機械科の工藤誠教授(ロボット工学)が指導に当たり、工具を使う際の注意などを聞いた後、最初の工程「ギヤボックス組み立て」に取り組んだ。亀ケ崎小5年の成沢俊也君(11)は「物を作るのは楽しい。ロボットも大好き。将来はこういう道に進みたい」と夢を膨らませていた。
受講生たちは全8回のカリキュラムを通してロボットを完成。最終講(来年1月23日)の際に開催される「ロボットコンテスト」で成果を披露する。
2015年(平成27年) 6月28日(日)付紙面より
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地元を中心に県内外のおいしいパン屋さんが出店する「ぎんざパンまつり」が27日、鶴岡市の鶴岡銀座商店街・セントナリー広場で開かれた。大勢の家族連れが足を運び、目当てのパンを買い求めた。
商店街の魅力づくりと住民ニーズの把握を目的に、鶴岡銀座商店街振興組合が企画した。通算3回目となる今回は、庄内の7店と山形市の1店のほか、委託販売で帝国ホテル(東京都)と鶴岡市内の洋菓子店が出店した。
同広場には大勢の家族連れなどが並び、午前11時の開場とともにお目当てのパン屋の前に行列をつくった。各ブースでは玄米食パンやラスク、オニオンロールやパニーニなどの調理パン、メロンパンやあんパンなどの菓子パンがずらりと並び、甘く香ばしい香りが漂った。
だだちゃ豆や庄内砂丘メロンなどをアイスクリームにしてハンバーガー生地に挟んだ夏向けの「アイスバーガー」が登場し、家族連れの目を引いていた。開場して15分ほどで全商品が売り切れるブースもあった。
市内の40代と20代の母娘は「内陸の有名なパン屋が出店すると新聞で知り、早めに並んだ。めったに食べられないので、家族や友人と一緒に楽しみたい」と話していた。このほか、生バンドのジャズ演奏やかき氷販売、お楽しみ抽選会などが行われ、大勢の買い物客でにぎわった。