荘内日報ニュース

2015年（平成27年） 9月8日（火）付紙面より

羽黒高生と参加市民熱演　「はちこの皇子物語」華やかに

　庄内発信創作ミュージカル「はちこの皇子物語2015?時空を駈けツムグあなたの優しさを忘れない?」が6日、鶴岡市の羽黒コミュニティセンターで行われた。公募などによる市民参加型のミュージカルで、地元高校の特別出演なども演出に組み込み、出羽三山の開祖にまつわるファンタジックなストーリーが披露された。

　市民参加型ミュージカル実行委員会（高山千代子代表）主催。同委員会は2011年から市内各地で「ハッピーバースデー?命かがやく瞬間?」の公演を重ねている。「はちこの皇子物語」公演は13年から取り組み始め、同年に予告編を披露。昨年は羽黒山五重塔の前で20分間の野外公演を行った。今回は昨年の野外公演の続編で、4月に行った公募で16人の市民が劇に参加し、5月末から毎週末に稽古を重ねてきた。

　内容は、現代に生きるサッカー少年のツムグが八咫烏（やたがらす）の導きで時空を超え、過去を旅するストーリー。父の崇峻天皇が蘇我馬子により暗殺され、出羽の国に逃れてきた蜂子皇子とツムグが出会い、皇子を馬子から守るため策を考える中で成長していく。歌や踊りを交えた華やかな舞台で、会場を埋めた観客は話に引き込まれていた。

　また、劇の冒頭で羽黒高校のチアリーディング部がダンスを披露するなど、要所で同校の生徒会や吹奏楽部、合唱部などが特別出演し、劇を盛り上げていた。