2015年(平成27年) 10月14日(水)付紙面より
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県外から酒田市内に移住してきた人たちによる初めての交流会が12日昼、同市の港南コミュニティ防災センターで行われ、参加者全員で庄内風芋煮を調理。昼食時にはその鍋を囲んで交友の輪を広げた。
市は今年4月、政策推進課内に移住相談総合窓口を開設。非常勤特別職「移住相談員」の加藤幸さん(同市大宮町三丁目)が移住希望者の相談に応じており、同「UIJターンコーディネーター」の高橋克彦さん(同市日の出町一丁目)と連携しながら▽企業訪問による求人開拓とマッチング支援▽県外人材の情報取得▽インターネットなどによる情報発信―などでUIJターンを促進している。
今回の交流会は、一昨年冬、酒田にIターンした矢内誠さん(33)、Uターンの詩乃さん(28)夫妻(同市大町、カフェ経営)が発起人。誠さんから「芋煮を食べたことがない」と聞いた詩乃さんが同級生の加藤さんに相談。移住者、移住者を応援したい人たちの交流の場にしようと、市が初めて企画した。
この日は移住者と東北公益文科大の学生、市職員ら計25人が参加。当初は最上川河川公園で開催する予定だったが、あいにくの天候のため同公園近くの港南コミセンでの開催となった。
調理に先立ち、発起人の誠さんが「酒田の人は常に『ようこそ酒田に』と言ってくれる。これがとてもうれしい。初めての企画だが、この後もずっと仲良くしていきたい」とあいさつ。参加者はその後、2班に分かれ、加藤さんや市職員らの指導でみそ仕立てで豚肉を用いる庄内風芋煮作りに精を出した。
「水の量はこれでいいかな?」「ネギは最後に入れるんだよ」「料理酒はない?」と調理時は初対面とは思えないほど、和気あいあい。手際よく1時間ほどで完成し、昼食時には鍋を囲み、「おいしい」と歓声を上げていた。
市政策推進課は「地域の仲間を増やし、さらに酒田での暮らしを楽しんでもらえたら」と話していた。
2015年(平成27年) 10月14日(水)付紙面より
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サイクリングを楽しみながら市民らから酒田の魅力を再発見してもらう「ツールドSAKATA―チャリでYafoo」が12日、酒田市の東北公益文科大発着で行われ、酒田を中心に宮城、新潟県などから154人がエントリー。本格的なロードレーサーから“ママチャリ”までさまざまなタイプの自転車に乗って酒田路を快走した。
市と公益大、酒田青年会議所、酒田飽海自転車組合、NPO法人「元気王国」の5機関・団体が実行委員会を組織して2010年から毎年この時期に開き6回目。
今年のコースは、公益大をスタートして飯森山周辺を周回した後、出羽大橋を渡って市街地に入り、日和山公園や山王くらぶ、市立資料館などを巡って戻ってくる延長約20キロ。今年8月末にオープンした「オランダせんべいファクトリー」がコースに組み込まれた。
午前9時前にスタート。あいにくの雨降りの中、参加者は途中、食彩工房「いちご畑」や日和山公園、みどりの里「山居館」など計5カ所のチェックポイントで酒田に関する2択クイズに挑戦。ゴール後には「つや姫」の新米おにぎり、「平牧三元豚」の庄内風芋煮を味わうなど体全体で酒田の秋を満喫していた。