2015年(平成27年) 10月31日(土)付紙面より
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酒田市の中学生海外派遣事業「はばたき」の出発式が29日、庄内空港で行われ、市内の中学2年生22人が米国オハイオ州に向け出発した。来月7日まで9泊10日にわたり滞在し、現地の中学校への体験入学やホームステイなどを通じ米国の文化や価値観に触れてくる。
市教育委員会が国際理解やコミュニケーション能力の養成などを狙いに1996年からほぼ毎年実施しており、今年で18回目。募集・選考された生徒22人が4回にわたる事前学習で現地への理解を深めた。指導者4人と共に派遣される。
この日、庄内空港3階ロビーで行われた出発式では、市教委の今野誠学校教育課長が「先輩は感想文で『英語での会話をどんどん理解し、答えが自然に出てくるようになった』と書いている。みんなそうなるので、自信を持って自分の思いを伝えてきて。自分の意志で参加したのだから、『連れていかれる旅』にならないように」と激励した。
これに対し、生徒代表の佐藤太紀君(14)=酒田三中=が「共に支え合い、団結し、絆を発揮したい。市の代表として堂々と活動し、積極的に現地の文化や価値観を学んでくる」と決意を述べた。その後、生徒たちは保護者に見送られ、東京行きの飛行機に乗り込んだ。
一行はオハイオ州デラウェア市に行き、デンプシー中学校への3日間の体験入学、5泊のホームステイ、ワシントンDCの市内見学などを行う。今回は、デラウェア市と姉妹都市の盟約締結の可能性を探る市使節団(団長・村上幸太郎教育長、団員5人)が今月31日―来月5日の日程で渡米し、デ市で中学生たちと合流、文化交流行事に参加する予定。