2016年(平成28年) 3月2日(水)付紙面より
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鶴岡市本町一丁目の通称「みゆき通り」の一方通行規制が1日午前10時に解除され、42年ぶりに車両の対面通行に移行した。中心商店街の活性化や中心市街地のアクセス向上などを目的に地元から強く要望のあった区間で、鶴岡市などは今後、同様に一方通行規制となっている周辺の南銀座、一日市、川端の各通りの解除を計画的に進めていく。
みゆき通りは内川に架かる三雪橋から東側の大東町に通じる市道。このうち、川端通りから銀座通りを横断して昭和通りまでの230メートル区間が、1974(昭和49)年から東から西への一方通行となった。当時、周辺の銀座通り、南銀座通り、川端通り、一日市通りなどの各商店街に流入する車両による中心市街地の渋滞緩和策として、各路線に一方通行規制が敷かれた。
みゆき通りについては、道路の拡張など改良工事の必要がなく十分な幅員が確保できることなどから、他の路線に先駆けて規制解除の対象となり、来年夏のオープンを目指して荘内銀行本店の建設工事が進む。
この日午前9時から、通り沿いの店舗駐車場で、鶴岡みゆき通り商店街振興組合(尾川勝則理事長)や隣接商店街、市、鶴岡商工会議所、鶴岡警察署の関係者約40人が出席して祈願祭を行い、対面通行の交通安全と商店街活性化を祈願。尾川理事長は「街の仕組みが42年ぶりに変わり、緊張感がある。対面通行でみゆき通りに自由に車が入れるようになり、近隣の商店街への往来も改善する。買い物客から各店舗に立ち寄ってもらえるよう努めていきたい」とあいさつした。
規制解除区間では当面、鶴岡署員が安全指導を行うほか、市と地元住民も安全通行の呼び掛けに協力する。
周辺の一方通行道路は今後、市が交差点改良や拡幅の工事を進め、南銀座通りは2019年度、鶴岡信用金庫南支店前の南銀座と一日市の間は20年度、一日市と川端通りは21年度の規制解除を目標にしている。