2016年(平成28年) 3月9日(水)付紙面より
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鶴岡市湯田川の梅林公園で来月に行われる梅まつりで湯田川温泉のおかみたちが野だてで振る舞う薯蕷(じょうよ)まんじゅう作りが8日、同温泉のつかさや旅館で行われ、山イモ粉などを使ったもちもちのまんじゅうを手作りした。
庄内に春を告げる梅林公園の開花時期に合わせ、手作りのお菓子で観光客を迎えたいと10年ほど前から温泉旅館のおかみたちが手作り。昨年からは若おかみ中心の活動に世代交代し、手作りの味を受け継いでいる。
今年は1000個を作る予定で、先月23日と2日間で作業。この日は朝から若おかみら4人が出て、水と砂糖に薯蕷粉や山イモ粉などを加えて粘りが出るまで力を込めて生地を練り上げ、あんこを丁寧に包んで蒸した。蒸し上がったまんじゅうは紅梅をデザインした絵を描いて仕上げ。まんじゅうは冷凍保存して梅まつりに備える。
若おかみらによると、今年の梅の開花は早く、すでに一部で咲き始めているという。隼人旅館の若おかみ、庄司久里子さん(45)は「春を迎えて出掛けたくてむずむずした庄内の人たちが一番に足を運ぶのが梅林公園。この時期にしか味わえない手作りまんじゅうをぜひ食べてもらいたい」と話していた。