2016年(平成28年) 6月22日(水)付紙面より
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庄内地方の宗教関係者が宗教・宗派の枠組みを超え、世界平和と個々人の幸福実現に向け対話と連携を深めていく「庄内宗教者懇話会」(会長・五十嵐卓三善寳寺住職)の定例総会が20日、鶴岡市の荘内神社で行われた。
同会は2013年6月、庄内地方の宗教関係者が発起人となり庄内全域に呼び掛けたところ、趣旨に賛同した鶴岡市、酒田市、遊佐町の神道、仏教、キリスト教、新宗教の各団体関係者が参加。現在は15団体が加盟している。
総会は役員など9人が出席。15年度の活動報告の後、本年度事業として9月に相互学習交流会(鶴岡カトリック教会、鶴岡市馬場町)、10月に県宗教者懇話会との共催で平和学習会(出羽三山神社合祭殿、同市羽黒町手向)をそれぞれ実施することを決めた。
総会後は同神社拝殿で神道方式による平和の祈りが行われ、各宗派の信者など40人余りが出席。祝詞奏上や玉串奉典などの後、神楽舞の「浦安の舞」が奉納された。
祈りの後、参集殿で講話が行われ、同神社の石原純一宮司が神道の成り立ちや自然との調和について語った。
2016年(平成28年) 6月22日(水)付紙面より
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月山で遭難した男性を発見し、人命救助に貢献したとして、鶴岡警察署(尾崎秀真署長)は21日、嘱託警察犬のマーシャル・オブ・モガミ・リヴァー号(シェパード、雄4歳)と指導手兼所有者の難波寛子さん(33)=鶴岡市大西町=に署長感謝状を贈呈した。
同署によると、遭難事案は5月21日に発生。市内に住む60代の男性が庄内町立谷沢の月山2合目付近へ朝から山菜採りに出掛け、行方不明になったもの。同日午後7時半ごろに要請を受けて同署で捜索。マーシャル号と難波さんも同9時ごろから出動して追及活動に従事した。捜索は同10時半すぎに終了したが、翌日朝、マーシャル号が反応した箇所から再開したところ、約50メートル先の山中で座っている遭難男性を捜索隊が発見した。
同署で行われた贈呈式にはマーシャル号と難波さんらが出席。尾崎署長が「目と鼻の先まで居場所を教えてもらい、感謝」として、難波さんに感謝状を手渡し、マーシャル号の頭をなでた。
マーシャル号はこれまで、認知症高齢者の捜索などで出動してきた。感謝状を受けるのは初。
難波さんは「行方不明者の発見に貢献できて良かった。これからの訓練でも一層力を入れていきたい」と話していた。