2016年(平成28年) 7月26日(火)付紙面より
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来春に小学校統廃合で閉校する鶴岡市立加茂小学校(樋坂聡校長、児童40人)の最後の全校遠泳会が23、24の2日間の日程で、学校近くの加茂港内で行われた。晴天の下、子どもたちが自分たちの目標を目指して海で泳ぎ、「海っ子」の意気込みを見せた。
同校では地元の海に親しみ、安全に命を守るすべを身に付けるとともに、成し遂げる精神を養おうと毎年、5、6年生が参加して遠泳会を実施。今回で35回目。児童数の減少により来春に大山小との統合を控え、最後の遠泳会として全校児童で行うことにした。
2日間とも全校児童と保護者が参加し、23日は1―4年生が本番、24日は5年生が800メートル、6年生は2キロの遠泳に挑戦。このうち1日目の23日は、体育館で開会式を行った後、加茂港へ移動。岸壁寄りに延長100メートルのコースを設定し、1年生も50メートル、泳げる子どもは往復して数百メートルを泳いだ。
青空が広がったものの、水温はだし風の関係で23度と低め。それでも子どもたちは「50メートルを立たないで泳ぎたい」などと目標を発表してからスタート。保護者も泳いで伴走し、岸壁からは高学年や地域住民らが「頑張れー」と声援を送った。