2016年(平成28年) 7月27日(水)付紙面より
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鶴岡市立荘内病院(三科武院長)で26日、高校生を対象にした医療体験「オープンホスピタル」が開かれた。将来医師や薬剤師を志す参加者たちが、救急処置体験や院内施設見学に取り組み、医療の現場に触れた。
地域医療における中核病院としての役割を知ってもらうとともに、医療に携わる志を高めてもらおうと、同病院が2011年から毎年この時期に実施。6回目の今回は鶴岡南、鶴岡北、鶴岡中央、羽黒の各校から1、2年生合わせて16人が参加した。
初めに、三科院長が「地域の人を守る使命を持って働いているところを見てもらいたい。医療を学ぶ道は難しいが、理想を高く持って進んで」などとあいさつ。オリエンテーションに続いて、AED(自動体外式除細動器)を用いた心肺蘇生法、聴診器を使った心音と呼吸音の確認、気管挿管の体験が行われた。
このうち気管挿管では、訓練用の人形を用いて喉道展開に挑戦。「ブレードの面で押すイメージで」などと医師や研修医に指導を受けながら真剣な表情で取り組んだ。その後、医師と薬剤師の2コースに分かれてプログラムが進み、消化器検査や注射薬調剤体験などを行い、医療の現場を学んだ。医師コースで参加した鶴岡南高2年の村岡直義さん(17)は「体験を通して、かなりモチベーションが高まった。患者との関わりを大切にする医師になるのが夢。地元に戻ってきて仕事をしたい」と話していた。