荘内日報ニュース

2016年（平成28年） 8月25日（木）付紙面より

鶴岡・善寳寺　龍王殿御開帳に1カ月で1万人超

　鶴岡市下川の善寳寺（五十嵐卓三住職）で開催されている「妙達上人生誕1150年祭」の参拝者数が開始から1カ月で1万人を超えた。同寺では「多くの方に来ていただき、大変ありがたい。期間中となる今後2カ月間も、引き続き多くの方に参拝していただければ」と話している。

　龍神信仰の霊場・善寳寺草創の根幹をなした人物とされる妙達上人の生誕1150年祭は、今年7月18日からスタート。奥の院・龍王殿（国指定登録有形文化財）の内部にある御尊体を初公開するとあって、初日から約900人の参拝者が訪問。最も多かったのはお盆期間の14日で、1000人近くが訪れたという。その後、8月18日で1万人に到達した。

　1万人目となったのは善寳寺の信徒で新潟市から訪れた大谷地明希さん（21）。五十嵐住職から記念品のお神酒などが手渡された。

　善寳寺によると県外からの参拝者が全体の半分以上を占めるという。寺の担当者は「御尊体初公開の他にも、昨年11月に国の登録有形文化財に指定された堂塔伽藍（がらん）や、新しくなった庭園など多くの見どころが他県からの誘客につながったのでは」とする。

　公開は10月28日まで。期間中、午前8時から2時間おきに計5回祈祷（きとう）を行い、竜王殿内を案内する。拝観は1人500円。問い合わせは善寳寺＝電0235（33）3303＝へ。