2016年(平成28年) 10月22日(土)付紙面より
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遊佐町の藤崎小学校(白林和夫校長、児童135人)の1、2年生が19日、同校敷地内で採取した庄内柿「平核無(ひらたねなし)」を使い、干し柿作りに挑戦。大学生のお姉さん、祖父母らの指導を受けながら皮をむくなどの作業を体験した。
昨年度に文部科学省「スーパー食育スクール」の指定を受けた同校は、「学校、家庭、地域の連携による生活習慣の改善と郷土を愛する児童の育成―食育推進による統合後の新たな学校づくり」をテーマに掲げて、特色ある活動を展開。事業の一つとして当時の1、2年生は昨年10月、祖父母たちと共に干し柿作りに挑戦、出来上がったものは自宅に持ち帰って味わった。
同校は本年度、独自に食育事業を継続しており、今回の挑戦もその一環。1、2年生計41人が参加し、昨年も事業に協力した山形大学地域教育文化学部の大森桂准教授(食生活学など)の研究室に所属する女子学生6人、祖父母、父母が講師を務めた。
児童たちは柿もぎに挑戦した後、6班に分かれて1人3個ずつ皮むき体験。手際よくナイフで皮をむいていくお姉さんやおばあちゃんたちを見ながら、児童たちはピーラーを使って懸命に作業。きれいにむいた後は1本のロープに8個ずつ結び付け、校舎の軒先につるした。児童の一人、2年の池田宗真君(7)は「皮をむくのは大変だったけど、楽しかった。昨年作ったものはかなり甘かった。今年はどうかなあ」と話していた。同校の後藤司教頭によると、出来上がった干し柿は児童たちがそれぞれ自宅に持ち帰るという。樹上にはまだ実が多く残っており今後、さわして給食時に提供する予定という。