2016年(平成28年) 10月23日(日)付紙面より
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第69回全日本合唱コンクール全国大会(全日本合唱連盟など主催)に出場する鶴岡第三中学校合唱部(五十嵐夕渚部長、部員37人)の試演会が21日夜、鶴岡市の出羽庄内国際村で行われ、卒業生や保護者、地域住民ら200人を超える人々の前で、同校として初の全国大会に挑む歌声を披露した。
試演会では初めに今月15日に福島県郡山市で開催された「こども音楽コンクール東北大会」で最優秀賞を受賞し、全国大会出場を決めた際の演奏の映像が披露された。主催者を代表して合唱部保護者会の山口登志明会長が「県大会、東北大会とステップアップして初の全国大会出場を勝ち取ることができた」とあいさつ。菱谷光雄校長が「支えてくれた地域の皆さんに感謝を込め、全国への決意を込めた演奏を聴いてもらえれば」、県合唱連盟の柿崎泰裕副理事長が「合唱の激戦区の東北大会を突破すること自体がすごいこと。本番では一番の笑顔で思いっ切り演奏してほしい」と述べた。
コンクール演奏曲は、無伴奏女声合唱曲集「なみだうた」より「5・涙」「6・雨のあと」。清らかで伸びのある女声四部合唱の歌声に、訪れた人々から全国大会での活躍への期待を込め大きな拍手が送られた。
演奏後、五十嵐部長は「本番では鶴三中にしか出せないハーモニーを会場中に響かせ、言葉が明確に伝わるクリアな演奏をしてきます」と決意を述べ、指揮で顧問の岩本善子教諭が「東北代表の責任の重さを感じている。これまでの三中合唱部の伝統と努力の積み重ねが土台となり、初めて全国大会に出場することができた。追求してきた心に響く音楽、三中の歌声を大きなホールいっぱいに響かせてきます」と感謝の言葉を述べた。
全国大会は今月30日に香川県高松市で開かれる。鶴三中合唱部は同声合唱の部に出場し、全国25校と競い合う。