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2016年(平成28年) 9月2日(金)付紙面より

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修行者たちが勇壮な火祭り 「秋の峰」締めくくる八朔祭

 鶴岡市羽黒町手向の出羽三山神社(宮野直生宮司)の「八朔(はっさく)祭」が31日深夜、羽黒山頂で行われた。大勢の見物客が見守る中、「秋の峰」で修行を積んだ修行者たちが勇壮な火祭りを繰り広げた。

 八朔祭は秋の峰を締めくくる祭り。二百十日を前に暴風雨が吹かないように五穀豊穣(ほうじょう)などを願うとともに、修行者たちが新しい生命を得て生まれ変わるための自分の葬儀ともされる。祭りの名称は、旧暦時代に8月1日(朔)に行われていたため。

 今年の秋の峰には、海外を含め全国から18―77歳の164人が入峰(にゅうぶ)。8月26日から羽黒山中腹の吹越籠堂に寝泊まりしながら、山々を巡る山駆けや一汁一菜の食事、トウガラシをいぶした煙の中に居続ける「南蛮いぶし」など、「擬死再生」の荒行を重ねた。

 この日は午前9時半ごろに吹越籠堂をちょうちん片手に出発。山頂の茶店前の旧参道を歩いて出羽三山の開祖・蜂子皇子を祭った蜂子神社に向かい、午後10時すぎから修行を積んだことを報告する神事。精悍(せいかん)な顔つきとなった修行者たちが神社前に並び、一人一人の山伏名が読み上げられると、「うけたもう」の声が響いた。

 午後11時を前に神社前の護摩壇に火が放たれ、秋の峰を10回以上経験した修行者「度位の新客」たちが長さ4メートルの棒で護摩壇を突く「火ばし神事」で祭りは佳境に。修行者たちが闊歩(かっぽ)しながら現れ、棒を中心に体を半回転させながら火柱を突いた。この日は台風一過で頭上には満天の星が輝く夜となり、訪れた家族や信者らが山伏たちが繰り広げる勇壮な火祭りに見入った。

秋の峰を締めくくる勇壮な火祭り「八朔祭」で護摩壇を突く修行者=31日午後11時半すぎ
秋の峰を締めくくる勇壮な火祭り「八朔祭」で護摩壇を突く修行者=31日午後11時半すぎ


2016年(平成28年) 9月2日(金)付紙面より

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収穫の秋到来

 鶴岡市上山添地区で1日、稲刈りが行われた。黄金色に実った稲穂がコンバインで次々と刈り取られ、収穫の秋の到来を告げた。今年は7、8月の好天を受け、品種によっては刈り取り適期が早まると予想されている。

 この日、稲刈りが行われたのは上山添の菅原和行さん(54)方のほ場。作付けした水稲6・6ヘクタール(ひとめぼれ1・2ヘクタール、つや姫2・8ヘクタール、コシヒカリ2・6ヘクタール)のうち、ひとめぼれが適期を迎えた。

 菅原さんによると、今年は7、8月の好天で十分な日照があった。8月は日中の気温が高かったものの、夜間は気温が下がり登熟が進んだ。先月30日に気象庁の観測史上初めて東北に直接上陸した台風10号の影響もほぼなかったという。

 この日はすっきりと晴れ渡り、ほ場の稲穂も日光と風を受けてすっかり乾いた。午前11時ごろに菅原さんがコンバインを田に入れ、稲を流れるように刈り取った。菅原さんは2日に等級検査を行い、7日には出荷する予定。コシヒカリは10日ごろ、つや姫は15日ごろの刈り取りになるという。

 県庄内総合支庁農業技術普及課によると、今年は出穂後の気温が高く推移したため、一部の品種の刈り取り時期が早まる可能性があるという。「はえぬき」が例年より5日ほど早い9日、「ひとめぼれ」は3日ほど早い11日、「つや姫」と「コシヒカリ」は例年並みの24日ごろからそれぞれ適期を迎える見込み。

青空の下、黄金色に実った稲の刈り取り作業が行われた=1日、鶴岡市上山添
青空の下、黄金色に実った稲の刈り取り作業が行われた=1日、鶴岡市上山添



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