2017年(平成29年) 1月19日(木)付紙面より
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鶴岡市消防本部の水難救助隊と、海上保安庁第二管区仙台航空基地所属の機動救難士による合同の潜水訓練が17、18の両日、鶴岡市の加茂港で行われた。荒波と格闘しながら、海難事故を想定した訓練を繰り広げ、各機関の連携を確認した。
合同訓練は、海難事故や災害発生時の対応能力向上と、海保と同消防本部の連携強化を図ろうと、東北各所で毎年実施。昨年も鶴岡市で開催している。
初日の17日は、この時期としては比較的穏やかな天候。機動救難士4人と水難救助隊員16人がドライスーツなどを装備して海中へ入った。
各種訓練のうち捜索訓練では、「釣りをしていた30代男性が港の岸壁から海に転落、その後水没し行方が分からなくなった」との想定で行われた。隊員たちは連携を取りながら水中に水没させたダミー人形の捜索を続け、水中の視界10センチという状況に苦戦しながらも発見。速やかにつり上げて回収した。
潜水訓練に参加した同消防本部警備第2課の特別救助隊の阿部光さん(29)は「水温は低くかなり寒かったが、海保との連携なども確認できた。この経験を管内での事案に還元していきたい」と話していた。