2017年(平成29年) 3月14日(火)付紙面より
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大学や短大など来春の新規学卒者向けの「庄内就職説明会」が11日、鶴岡市の小真木原総合体育館で開かれた。地元企業約100社が参加し、Uターン就職を希望する学生らが訪れ、地元企業への理解を深めた。
酒田、鶴岡の両公共職業安定所や商工会議所、管内市町などで構成する庄内地域雇用対策連絡会議が実施。庄内地域の喫緊の課題として若者の人口流出がいわれる中、管内企業からの早期に学生らと接点を持ちたいという要望を受けて、3月1日の企業説明会解禁に合わせて初めて開いた。
この日は建設、製造、介護、金融、情報通信、サービス、バイオベンチャーなど幅広い職種の企業98社(うち4社が資料参加)が参加。企業ごとにブースを設け、学生が自由に回って話を聞いた。県庄内総合支庁地域産業経済課によると、県内外から137人の来場があり、多くが来年3月に大学・大学院・短大・高専・専門学校などの卒業予定者。
鶴岡市出身で都内の大学3年の冨樫美紗さん(21)は「地元で就職したい。文系なので事務系が希望だがいろんな企業の話を聞きたい」、庄内町出身で千葉県の大学3年の熊谷祐人さん(21)は「大学まで行かせてもらったので、庄内に戻って恩返しがしたいと思っている。大学で学んだ技術系が希望」と話していた。
同雇用対策連絡会議では来年からも3月に説明会を開くことにしている。