2017年(平成29年) 3月17日(金)付紙面より
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来春に卒業予定の東北公益文科大学(酒田市、吉村昇学長)の3年生を対象にした就職ガイダンスが16日までの3日間、同市の公益大公益ホールで行われ、学生たちが県内外から参加した計約120社・機関の人事担当者による説明に耳を傾けた。
公益大キャリア開発センター(センター長・國眼眞理子教授)が、学生たちに企業などとの出合いの場を提供しようと、2004年から毎年この時期に開催しているガイダンス。國眼教授によると、初回の参加企業はわずか8社。学生に対するキャリア教育の充実に伴い、卒業生が就職先で実績を挙げるにつれて参加企業も増加し、今年はこれまでで最も多い参加数という。
15日午後の部は22社・機関が参加し、3年生約150人のうち会場を訪れた約80人はそれぞれ希望する企業・機関のブースへ。人事担当者が映像やパンフレットを使って▽業界・企業の特徴や魅力▽勤務形態▽働きがい―などを紹介すると、学生たちはメモを取りながら熱心に聴き入り、「希望地域に勤務できるか」「面接試験の際に重視することは」など次々と質問していた。
地域福祉コースで学ぶ男子学生(21)は「学びを生かした職業に就きたいと考えてはいるが、特に福祉関係にこだわらず、より多くの業種を調べたい」と話していた。
2017年(平成29年) 3月17日(金)付紙面より
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庄内地方の多くの中学校で16日、卒業式が行われ、卒業生たちが保護者や恩師、在校生に見守られながら学びやを巣立った。庄内教育事務所によると、庄内地方の中学校卒業式は15日に4校で行われ、この日は鶴岡、酒田、庄内、三川、遊佐の18校で行われた。
このうち、鶴岡市立鶴岡第二中学校(石崎幸宏校長)では、171人が晴れの門出を迎えた。石崎校長は式辞で「人は悲嘆に暮れ、思い悩むことで成長する。失敗を恐れずに挑戦し続けることを忘れないで。そして、心通い合うつながりを大事にして」と激励。来賓祝辞などの後、在校生代表が「はなむけのことば」を述べた。卒業生を代表して佐藤匠さんと角掛綺海さんの2人が「巣立ちのことば」を発表。涙をこらえながら、「大切に育ててくれてありがとう」「共に過ごした日々は一生の宝物」と家族や友人、恩師らに感謝の気持ちを伝えた。
在校生と卒業生が最後の全校合唱で「大地讃頌」を歌い上げ、卒業生が「ひとつの朝」「河口」を合唱した。その後、温かい拍手に送られて退場。卒業生はすがすがしい笑顔や、感極まった様子で目を潤ませるなどさまざまな表情を見せていた。