2017年(平成29年) 3月18日(土)付紙面より
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庄内地方の多くの小学校で17日、卒業式が行われた。来月から鶴岡市立大山小学校と統合する加茂小学校(樋坂聡校長、児童41人)では、最後の卒業生となる7人が6年間の思い出と希望を胸に学びやを巣立った。
この日は、庄内5市町の計22校で卒業式があった。18日までに全ての小学校で行われる。
加茂小の卒業式は午前10時に開式。保護者や下級生、教職員、地域の来賓などの拍手の中、少し大きなブレザーに身を包んだ卒業生が入場した。樋坂校長は一人一人の名を読み上げて卒業証書を手渡した後、式辞で「加茂小は人が少ない分一人一人の役割は大きく、リーダーとして最後の一年間を立派に引っ張ってくれました」と卒業生に語り掛け、「最後の卒業生として永遠に学校の歴史に刻まれます。無限の可能性に満ちた未来に羽ばたいて」と、はなむけの言葉を贈った。
来賓祝辞などの後、「旅立ちのことば」として卒業生が家族や後輩、恩師、地域の人たちに感謝の気持ちを伝え、「加茂小で卒業式を迎えられて本当に良かった。142年の歴史の最後の卒業生として誇りを持ち、日々を過ごし、困難を乗り越えていきます」と力強く発表した。
最後に、閉校を前に児童が作詞し、樋坂校長が作曲した「大好きな加茂」を出席者全員で大合唱。涙を拭いながら、校舎に思いのこもった大きな歌声を響き渡らせた。