2017年(平成29年) 3月23日(木)付紙面より
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遊佐町「地域おこし協力隊」の本年度活動報告会が22日、町役場議事場で開かれ、協力隊員6人が本年度に取り組んだ活動を発表、町民らが耳を傾けた。
「―協力隊」は、総務省の特別交付税措置事業として2009年度から全国各地で展開。人口減少や高齢化などの進行が著しい地域に主として首都圏の若者を派遣、農林漁業の応援、住民の生活支援など各種地域協力活動を行ってもらうことで、地域力の維持・強化を図っている。任期は1年更新で最長3年。同町では本年度、今年1月に任命された1人を含め7人が活動。地域活性化に向けて諸活動を繰り広げてきた。
この日は町民約50人が聴講に訪れ、協力隊員たちは、遊佐のイメージキャラクター「米(べえ)?ちゃん」ファミリーを活用した情報発信、食を中心とした地域資源の発掘、町内の生産者と料理人、消費者が田んぼの真ん中で食卓を囲む「大地の食卓」など、本年度取り組んできた活動をそれぞれ発表した。
このうち最終年度となった福岡要さん(埼玉県川越市出身)は、主に情報発信を担った3カ年の活動を総括し、「成果にならなかったこと」を報告。「魅力というものは『どうしてもここじゃないと駄目』というもの。遊佐でいえば、鳥海山など。情報はただ流すだけでなく、何かと掛け合わせることが必要で、それが企画。もっと企画をつくり上げたかった」と語った上で、「独自予算を割り当てるなど行政は協力隊に任せ、放り出す方向にして」と締めくくった。
本年度で3人が退き、新年度からは4人体制で町の活性化に向けた諸活動を繰り広げていく。