2017年(平成29年) 3月26日(日)付紙面より
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楽しく科学を学ぶ「バイオサイエンスキャンプ」が25日、鶴岡市覚岸寺の鶴岡メタボロームキャンパスで開かれ、小学生たちがサイエンスパークの研究者たちと共にゲームなどを行い腸内細菌について学んだ。
慶應義塾大先端生命科学研究所などが立地するサイエンスパークの開発を手掛ける総合デベロッパー「YAMAGATA DESIGN」と、腸内環境の解析を基にした健康関連事業に取り組むバイオベンチャー「メタジェン」、鶴岡工業高等専門学校、出前実験教室を提供する「リバネス」の4組織でつくる共同事業体「Shonai Based Learning推進委員会」が主催。地域の子どもたちにサイエンスの世界に興味を持ってもらおうと初めて開催した。
この日は鶴岡、酒田両市から小学1―6年生17人が参加。初めにメタジェンの村上慎之介さんが「大人には腸内細菌が約1・5キロ、約100種類いる。腸内細菌のバランスはさまざまな病気に関係し、バランスの良い食事や適度な運動で腸内細菌のバランスを整えることが大事」と紹介。バクテロイデスやブドウ球菌、ウェルシュ菌など腸内細菌の仲間とその働きなどについて説明した。
子どもたちは顕微鏡で腸内細菌を観察したり、腸内細菌の陣取りゲームをしたりと研究者たちと遊びを通して楽しく学んだ。
京田小5年の伊藤琢真君(11)は「腸内細菌を見ることができて楽しかった。丸かったり合体していたりと種類によって形が違うことが分かった」と話していた。