2017年(平成29年) 4月14日(金)付紙面より
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県立遊佐高校(鈴木まゆみ校長)の2年生が、遊佐町内の事業所で行う就業体験プログラム「デュアル実践」の開講式が12日、同校で行われた。4―9月の半年にわたって週1回、フルタイムで就業体験する生徒たちは「行動力を身に付けたい」「社会人としての常識を学びたい」など、それぞれ決意を述べた。
同校は2015年度、それまでの普通科から総合学科に改編。1年次に、2年次以降の課程となる進学希望の「教養系列」、就職希望の「地域共生系列」のいずれかを選択する。
同プログラムは「地域共生系列」で学ぶ2年生が対象。通常の就業体験は5日間程度だが、同プログラムは夏季休業中を除く4月中旬から9月下旬までの半年間、毎週水曜に午前9時から午後5時までのフルタイムで就業体験を行う。地元定着促進、地域の将来を担う人材育成などを狙いに同校が昨年度、県教育委員会、町、町商工会などの協力で県内他校に先駆けて導入した。
同年は現3年生13人が12事業所で体験。鈴木校長は昨年9月に行われた成果発表会の席上、「開講式時点と比較し、体験した生徒たちはたくましさが増して堂々としていた」と評した。
同校会議室で行われた本年度開講式には、体験する2年生18人、受け入れる町内14事業所の代表と共に、県教委と町、商工会、PTAなどから計約50人が出席。鈴木校長と伊藤俊徳PTA副会長、受け入れ事業所を代表し日本海運輸(同町菅里)の渋谷浩社長が協定書を交わした。
同プログラム実行委員長を務める同校同窓会の池田薫会長が「実際の労働を通して勤労意識を育んでもらいたい。最後まで目標を持ちやり遂げて」と激励。鈴木校長は受け入れ事業所に対して「半年間、指導をお願いしたい」と述べ、生徒たちに「明るいあいさつ、元気な返事を実践してほしい。成功の反対は失敗ではなく、何もやらないこと。積極的に行動して」と呼び掛けた。
これを受け、生徒たちは「笑顔を忘れずにやっていきたい」「何事にも積極的に取り組む」「コミュニケーション能力を身に付けたい」「しっかりと責任を持って行動する」などと語った。体験生徒たちは19日(水)からそれぞれの職場に“出勤”する。
2017年(平成29年) 4月14日(金)付紙面より
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庄内警察署(塚本憲明署長)の「警察犬防犯パトロール」が12日、庄内町の余目第二小学校(舟山邦彦校長)で行われ、同校1年生33人の集団下校時、嘱託警察犬が不審者に目を光らせた。
通学路の安全確保などを目的に、同署が警察犬指導手の協力で企画。安全確保対策として11日には余目一小で通学時間帯、パトカー、民間の青パト隊(隊長・鈴木重良庄内地区交通安全協会長)による見守り活動を実施した。
この日はトイプードルやシェパード、ゴールデンレトリバーといった嘱託警察犬4頭が参加した。余目二小昇降口前で行われた出発式では、児童や教職員が見守る中、トイプードルの「ポッキー」号が臭いを嗅ぎ分ける臭気選別を披露。2回続けて成功すると、児童たちからは大きな拍手が湧いた。その後、児童たちは4方面に分かれて警察犬、指導手、教職員と一斉集団下校。児童たちは間近で見る警察犬に「かっこいい」などと歓声を上げていた。
庄内署の佐藤宏一次長は「通学路の安全対策は喫緊の課題。『春の交通安全県民運動』も実施中で、今後もさまざまな対策を講じていきたい」と話した。