2017年(平成29年) 4月21日(金)付紙面より
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鳥海山の中腹を通る山岳観光道路・鳥海ブルーラインの除雪作業が、今月28日の開通を目指して急ピッチで進められている。
遊佐町と秋田県にかほ市を結ぶ鳥海ブルーラインは全長約35キロ。積雪や凍結のため冬場は通行止めとなっているが、春山開きに合わせて開通、大型連休中は大勢の行楽客でにぎわう。本県側は同町吹浦の小野曽集落にある旧料金所から県境までの約15キロ区間。
今年の除雪作業は今月4日にスタート。本県側を担当する業者によると、例年に比べて1・5―2メートルほど雪が多く、県境付近では5―6メートルの積雪という。
町、NPO法人・遊佐鳥海観光協会(庄司茂正理事長)、町総合交流促進施設(社長・本宮茂樹副町長)による作業の進捗(しんちょく)状況視察が行われた19日午前は、作業員6人が重機5台を使って県境まで残り約1・2キロ付近で作業。雪の壁をブルドーザーで切り崩した後、ロータリー除雪車で吹き飛ばす作業を繰り返し、開通時の名物「雪の回廊」を作り上げていた。
本宮副町長は「強風が吹き、視界が悪い中での作業に感謝。昨年9月の鳥海山・飛島ジオパーク認定を受け、今年も多くの人が鳥海山に登ることだろう。無事に開通できるよう安全に気を付けて」と激励した。
開通式は、28日(金)午前10時から小野曽集落の旧料金所で行われる。その後、パトカーの先導で大平山荘までパレード走行する予定。
2017年(平成29年) 4月21日(金)付紙面より
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東北公益文科大学(酒田市、吉村昇学長)の学生が体験したインターンシップの報告会が19日夜、学内で行われた。文部科学省「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業」(COC+事業)による山形大大学院の学生1人を含め7人が登壇、学んだことや今後の抱負を語った。
公益大は、学生から▽コミュニケーション能力▽国際感覚▽想像力・企画力▽リーダーシップ―のスキルアップを図ってもらおうと2012年に「地域・大学協働人材育成プログラム」を開始。通常のインターンシップのほか、公益大後援会(会長・上野隆一ウエノ社長)の協力で企業経営者のかばん持ちを体験する「社長インターンシップ」、2カ月に及ぶ「長期学外インターンシップ」をそれぞれスタートさせた。
この日は社長インターンシップ3人を含む体験者7人が報告。このうち今春に公益大を卒業した高橋里佳さん(酒田市役所税務課勤務)は2月13日―3月10日の約1カ月間、「仕事のノウハウを学び、地元に持ち帰りたい」と文部科学省高等教育局専門教育課で就業体験。「会議を傍聴したが、日本の方向性を決める重要なものばかり。政策が決定・実行されていく課程を見ることができた」と成果を述べ、「目的意識を高く持ってアンテナを常に立てていると、チャンスがどんどん目の前に降ってくる。そうすると毎日が充実してくると思う」と後輩に呼び掛け。「これからも学びのサイクルを繰り返し日々、成長したい」と結んだ。
会場には本年度にインターンシップを体験する予定の学生ら約100人が訪れ、熱心に聴講していた。