2017年(平成29年) 4月25日(火)付紙面より
ツイート
第32回温海さくらマラソンが23日、鶴岡市のあつみ温泉林業センターをスタート・ゴールで行われた。県内外から参加した1700人余のランナーが小雨の中、あつみ温泉街を駆け抜けた。
起伏に富んだ自然豊かなコースを生かし、温泉街の活性化につなげようと地域住民らが実行委員会(五十嵐正実実行委員長)を組織。桜が見頃を迎える時期に1986年から毎年開催している。
今大会は、北は北海道、南は熊本までの全国各地から1774人がエントリー。小学生を対象にした「つぼみコース(2キロ)」、中学生以上の「さくらコース(5キロ)」、高校生以上の「あかかぶコース(10キロ)」、満18歳以上の「ジャイアントコース(30キロ)」の4コースを用意した。
この日は、小雨が降るあいにくの天候。選手たちは額に雨粒を受けながら、葉桜に変わりつつある桜並木のコースを疾走した。懸命に走るランナーに沿道からは声援が送られた。
2キロのコースに出場した大沼正宗君(10)=寒河江市立南部小5年=は「去年に続いて2回目。記録は出なかったけど、走っていて楽しかった」と話した。
2017年(平成29年) 4月25日(火)付紙面より
ツイート
昨年4月に67歳で亡くなった鶴岡市出身の作曲家、真島俊夫さんをしのんだ「真島俊夫メモリアルコンサート“natal”(ナタル)」が22日、市中央公民館で開かれ、数々の真島音楽の演奏で人柄をしのび、音楽の楽しさを共有した。
真島さんは、鶴岡一中、鶴岡南高卒。中学時代からトロンボーンを始め、高校時代には楽譜を書き始めた。神奈川大中退後にヤマハ・バンド・ディレクターズ・コースに進み、和声法や作・編曲法を学んだ。その後、作・編曲家として活動し、全日本吹奏楽コンクール課題曲などを手掛け、海外でも評価を受けた。2016年4月に亡くなった。
コンサートは真島さんの一周忌に合わせ、市内の音楽関係者らでつくる実行委員会(代表・成澤孝夫鶴岡南高吹奏楽研究会・神奈川大吹奏楽部OB)が企画。コンサートの副題の「ナタル」は仏語で「生まれた地」の意味。
この日はロビーコンサートに続いて開演し、前半は鶴岡東高吹奏楽部、鶴岡南高吹奏楽研究会、鶴岡吹奏楽団の3団体が出演。真島さんが手掛けた「ウェルカム」「太陽は水平線に燃え上がる」「ナヴァル・ブルー」などをそれぞれ演奏。曲の合間には成澤代表があいさつし、鶴南吹研の後輩である真島さんが「これやりましょう」と手書きの楽譜を差し出すなど音楽に積極的だった姿を紹介した。
後半は公募でこの日のために結成された鶴岡市内や遠くは北海道の10―60代の総勢60人が参加した「真島俊夫メモリアルウインドオーケストラ」の演奏で、「A列車で行こう」「デイ・バイ・デイ」など吹奏楽編成のジャズポップスのナンバーを披露。ゲストコンダクターとして天野正道さん、ボーカルで明光院正人さんが参加し盛り上げた。