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2017年(平成29年) 4月28日(金)付紙面より

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酒田の農産物輸出拡大へ

 酒田地区農産物輸出推進協議会(会長・丸山至酒田市長)の本年度協議会が26日、酒田市の酒田勤労者福祉センターで開かれた。これまで実施してきたロシアのサンクトペテルブルクやモスクワへの啓翁桜を中心にした花卉(かき)類の輸出が好評のため、一層の輸出拡大を図っていく本年度事業計画を決めた。

 この協議会は、酒田市と遊佐町、全農山形県本部、庄内みどり、市袖浦両農協が中心となり2015年4月、酒田港の利用拡大も視野に設立した。

 これまでの取り組みとして、15年度は香港に刈屋梨と啓翁桜、サンクトペテルブルクに啓翁桜をそれぞれ試験的に輸出。16年度は香港に啓翁桜6000本、サンクトペテルブルクとモスクワに啓翁桜とストック、計2120本を輸出した。啓翁桜はロシアでは日本の4倍ほどの1本1000円ほどで売れ、国内他地域との競合もないという。

 また、これまで航空便が中心だったが、昨年度は酒田港から香港向けに船便で花卉を輸出する試験を実施。その結果、「ストックは葉が黄色がかり中国産との品質差がなくなったが、啓翁桜は傷みもなく良好。一度に2660本(45箱)以上で船便の方が安くなる」との報告を得た。

 本年度は、来年2月にサンクトペテルブルクとロシアに啓翁桜3000本、ストック500本、香港に啓翁桜7000本を輸出する。モスクワへの販売用は今回が初となる。その他、中国向けの米輸出の可能性も引き続き探る。酒田港には現在、植物防疫所職員が不在で、必要に応じ新潟から派遣されているが、常駐配置を国に要望していく。

 また、総務省が本年度、「ロシアとの自治体間交流の促進事業」を実施する予定で、酒田市はサンクトペテルブルクとの交流で事業採択を目指し準備を進める。採択されれば、交流の一環で花卉や果物、酒など特産品の販売につなげる方針だ。

 この日の協議会では「もっと生産者側のメリットを示せば、意欲も出る」「サンクトでは啓翁桜の認知度が上がってきた。モスクワでの評価も上々。サンクトの人口は500万人、モスクワは1200万人。可能性は大きい」など意見が出た。

酒田地区の輸出拡大に向け事業計画を決めた協議会
酒田地区の輸出拡大に向け事業計画を決めた協議会



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