2017年(平成29年) 5月12日(金)付紙面より
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鶴岡市羽黒町川代の月山高原牧場で11日、牛の放牧が行われた。あいにくの雨となる中、約140頭が月山山麓の雄大な牧草地に放された。
同牧場は標高約300―400メートルにあり、広さ約93・5ヘクタール。社団法人月山畜産振興公社(理事長・山本益生鶴岡市副市長)が管理・運営し、毎年5月中旬から10月末まで庄内一円の畜産農家から牛を預かり放牧している。
今年は、庄内5市町の計49戸の畜産農家から、繁殖牛の和牛161頭、親子10組を含めた乳牛24頭の計185頭を預かる。親子牛などは18日に放牧する。同公社によると、今年は雪解けが遅く牧草の育ちが心配されたが、4月に入って気温も上がり例年並みの状態となった。
この日は朝から雨となる中、午前8時すぎから牛を載せたトラックが次々に到着。体重や体高の計測、消毒などを済ませ、年齢や畜周によって8群に分けて順に放牧。中には検査の建物を出るのを嫌がって動かず、職員を困らせる牛もいた。
また、関係者が出席し午前11時からはシーズン中の安全を願う安全祈願祭が行われた。