2017年(平成29年) 5月12日(金)付紙面より
ツイート
酒田市宮海の西荒瀬保育園(佐藤まゆみ園長)の年長児22人が11日、保育園近くの国有林内を散策、周囲に咲く草花、森にすむ動物について理解を深めた。
同保育園は2009年から毎年、県の「やまがた緑環境公募事業」を活用、林野庁東北森林管理局朝日庄内森林生態系保全センター(椙澤義継所長)の協力で森林環境教育「みどりの保育園推進事業」を展開。園西側に広がる国有林「しんちゃんの森」をフィールドに年10回程度、園児たちがキノコの駒打ち、巣箱作り、屋外コンサート、木工クラフトといった緑に親しむ体験活動を繰り広げている。
今回の活動は「クロマツ探検隊」と銘打って実施。同センターの椙澤所長ら3人が講師となり、小雨のぱらつく天候の中、年長児と佐藤園長はじめ保育士が国有林内を探索した。園児たちは同センターで用意した望遠鏡や双眼鏡でアオサギの巣を観察、卵を抱えて温めている様子を確認した後、葉の形が車輪に似ていることから名付けられたクルマバソウ、淡い色合いのカキドオシ、ヨモギ、エノキなどの草花を採取し園に戻った後、これらを使って万華鏡作りに挑戦した。
椙澤所長は「身近にある森林を通し、幼少のうちから自然に親しんでもらえたら」と話した。