2017年(平成29年) 5月26日(金)付紙面より
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酒田市の新堀小学校(北脇貴司校長)の2、3年生児童が24日、学校近くを流れる最上川で、県の魚「サクラマス」の幼魚を放流した。
最上川最下流域の漁業関係者らで組織する両羽漁業協同組合(阿部興治組合長、43人)が「育てる漁業」の一つとして1990年から毎年、市の「漁業資源増殖種苗購入事業」を活用、同校の協力で取り組んでいる放流事業。この日は遊佐町の県内水面水産センターで2年ほど前にふ化して体長約15―20センチに成長したサクラマスの幼魚3000匹を用意した。
放流には2、3年生計23人と教職員、市、同漁協の関係者が参加。阿部組合長が「早く帰ってきてと願いながら放流して」とあいさつした後、長靴を履いた児童はバケツに幼魚を移してもらって水制工へ。「早く大きくなってね」などと呼び掛けながら、放流用滑り台を使うなどして放していた。
2017年(平成29年) 5月26日(金)付紙面より
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「みちのくの奇祭」として知られる鶴岡市の天神祭が25日、本祭りを迎えた。同市神明町の鶴岡天満宮には午前中、華やかな長じゅばんに編みがさ姿の「化けもの」が続々と参拝し、振る舞い用の日本酒やジュースを手に街角に繰り出した。
庄内三大祭りの一つに数えられる天神祭は、学問の神様・菅原道真公を祭る鶴岡天満宮の例祭。道真が九州大宰府に流された時、道真を慕う人々が時の権力をはばかり、姿を変えてひそかに酒を酌み交わして別れを惜しんだという故事に由来。鶴岡では「化けもの」姿で道行く人に無言で酒を振る舞い、3年続けて正体を知られずにお参りできると願い事がかなうとされる。別名「化けもの祭り」とも。
25日は午前10時から鶴岡天満宮で祭典が行われ、午後のパレードで菅原道真公役を務める相沢政男さん(56)=竹の露酒造代表=をはじめ、氏子や祭り実行委員の関係者約25人が参列。祭りの無事な催行を願った。間もなく化けもの姿の小学生や親子連れが境内に姿を見せ、学業成就などを祈願。酒やジュースを受け取り、街角へ繰り出した。